石狩市５年度予算案〈骨格〉　部活動適正化へ指導員　子の権利条例制定へ検討委

（市町村 2023-02-15付）

　石狩市は８日、５年度予算案を発表した。５月に市長選を控えていることから、骨格予算となった。一般会計は前年度当初比４・８％増の３３０億円。うち教育費は３・２％減の２１億４７５１万円となっている。

　中学校における適切な活動時間や休養日の設定など部活動の適正化を進めるため、部活動指導員を配置する部活動地域移行事業に２９４万円を計上。不登校児童生徒の多様な学びの場を確保するため、別室登校の取組を実施する学校に支援員を配置する不登校支援事業に３２０万円を措置した。

　また、子どもの権利に関する条例の制定に向け、検討委員会の立ち上げや市民の意見を反映させるためにワークショップ等を開催する子どもの権利に関する条例検討事業に３１９万円を充てた。

　このほか、ひきこもりサポート事業に１３９３万円、中学校施設整備事業に８９００万円を計上した。

　主な教育関係事業はつぎのとおり。

▼新型コロナウイルス感染症への対応

▽保育環境等安全対策＝２６５５万円―子育て環境の感染拡大防止を図るため、市内認定こども園のほか、放課後クラブや児童館等に対し、感染対策に必要な経費の一部を助成

▽感染症対応学校教育活動体制整備＝１９１５万円―感染症の影響を最小限に止めつつ学校教育活動を継続できる環境を維持するための支援

▼子ども・子育て、教育環境等の充実

▽子どもの権利に関する条例検討（新規）＝３１９万円―検討委員会の立ち上げや、子どもの権利に対する機運を高め、広く市民の意見を反映させるワークショップ等の開催

▽送迎用バス安全装置導入支援（新規）＝２９８万円―市内認定こども園が行う送迎用バスへの安全装置の導入に対する支援

▽スクールバス購入（新規）＝４２７３万円―生振小・浜益小・浜益中の登下校用スクールバスを各１台更新

▽部活動地域移行（新規）＝２９４万円―部活動指導員の配置

▽不登校支援＝３２０万円―不登校児童生徒の多様な学びの場を確保するため、別室登校の取組を実施する学校に支援員配置

▽中学校施設整備＝８９００万円―花川南中校舎の長寿命化と環境改善に図るため、外壁の大規模改修やバリアフリー改修を実施

▼住み慣れた地域で安心して暮らせるまちづくり

▽ひきこもりサポート＝１３９３万円―ひきこもりサポートセンターを開設し、当事者やその家族を支援

▼魅力あふれるまちづくり

▽市民のスポーツ・ソフトボール普及振興事業＝１８３０万円―全国高校総合体育大会の運営、トップ選手を講師とした技術講習会の開催によるソフトボール普及推進

▽スポーツ施設改修事業＝９１６万円―はまなす国体記念スポーツ広場ソフトボール場の改修

(市町村 2023-02-15付)