苫小牧市教委　４年度全国体力等調査　小学校男女とも全国超　小中男女全て「運動好き」

（市町村 2023-02-15付）

４年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果　苫小牧市における実技に関する調査（クリックすると拡大表示されます）

　【苫小牧発】苫小牧市教委は、４年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果を公表した。小学校は男女とも体力合計点が全国平均を約１・５ポイント上回った。一方、中学校は男女とも約２ポイント下回った。運動習慣では「運動やスポーツをすることが好き」との回答が小・中男女全てで全国を上回った。市教委では「日常的な体力づくりを見つめ直す資料にしてほしい」と話している。

　調査は小学５年生１４１７人、中学校２年生１２９７人を対象に実施した。

　小学校は、男女とも体力合計点が３年度より若干低下したが、共に全国平均を約１・５ポイント上回った。

　男子は立ち幅跳びとソフトボール投げ、５０㍍走が全国を下回ったものの、他は全て全国以上。女子は２０㍍シャトルランと５０㍍走以外全て全国平均を上回った。２０㍍シャトルランと５０㍍走は全道を上回っている。

　一方、中学校は男女とも体力合計点が全国平均を約２ポイント下回った。男子は握力と上体起こし、２０㍍シャトルランは全国を上回った。女子は全て全国を下回ったが、握力、反復横跳び、５０㍍走、立ち幅跳びは全道平均を上回っている。

　体格と肥満度に関する調査では、小・中男女とも身長、体重、肥満傾向が全国を上回っている。

　質問紙調査では、小学校は「運動やスポーツをすることが好き」「大切」との回答が男女とも全国平均を上回った。「体育の授業は楽しい」と回答した割合は男女とも全国以上。

　中学校は「運動やスポーツをすることが好き」との回答が男女とも全国平均を上回っており、３年度の調査からも大幅に増加した。

　「朝食を毎日食べる」「１日の睡眠時間が７時間以上」は男女とも全国平均を下回り、３年度の調査よりも大きく低下している。

　「保健体育の授業は楽しい」と回答した割合は、男女とも全国平均を約１０ポイント上回り、３年度からも大幅に増加している。

　ＩＣＴを使った学習で「できたり、分かったりすることがいつもある」と回答した割合も男女とも全国を上回っている。

　市教委では「小学校が全国を上回り、中学校が下回っているのは前回と変わらないが、中学校の体力低下はコロナ禍で部活動が制限されたことなどが影響しているのではないか」と分析。「小・中、男女とも運動や体育の授業は好きだと回答しており、継続的な体力向上の取組がポイント。今回の結果を日常的な体力づくりを見つめ直す資料にしてほしい」と話している。

(市町村 2023-02-15付)