札幌大通高　多様な職業人招き　様々なことに挑戦して　ソクラテス・ミーティング

（札幌市 2023-02-16付）

　市立札幌大通高校（池田吉利校長）は１月下旬、同校でソクラテス・ミーティングを実施した。様々な職種・年齢の講師２１人が来校し、２年生に自分の半生を語った。うち土木設計などを行う北海航測（株）（札幌）の矢橋潤一郎社長は「高校生のうちに本を読む、たくさんの人に出会う、旅行するなど、様々なことに挑戦してほしい」と呼びかけた＝写真＝。

　ソクラテス・ミーティングは、古代ギリシャの哲学者ソクラテスがたくさんの青年たちと対話を重ねたことで青年たちが多くを学び、時代を切り開いていったことに由来する少人数・対話型の講話会。同校では生徒に、これまで・これからの自分を見つめ直し、進路を考えるきっかけにしてもらおうと２年生を対象に実施した。

　午前・午後・夜間の各部で計２１人が講師として来校。自分の半生をグラフにまとめた「人生曲線」を示しながら、人生の中で経験した様々な出来事や学んだことなどを生徒たちに伝えた。

　矢橋社長は、業務内容、会社を継ぐまでの苦労などについて語った。生徒たちに対し、将来のために「高校生のうちに本を読む、たくさんの人に出会う、旅行するなど、様々なことに挑戦してほしい」と呼びかけた。

　話を聞いた生徒からは「失敗してしまったこともつぎにつなげようと取り組んだ姿は、私自身が学ぶべきことだと思った」「高校生のうちにやったらいいことは、全て将来に役立つと思う。まずは自分ができることから始めたい」などの感想が寄せられた。

(札幌市 2023-02-16付)