帯広市５年度予算案　オンライン学習機会　不登校児に提供　中学校でプログラミング教材

（市町村 2023-02-20付）

　【帯広発】帯広市は１７日、５年度予算案を発表した。一般会計は前年度肉付補正後と比較して０・２％減の８６１億７２００万円。教育費は２０・６％増の６３億７６５６万円で、学校施設長寿命化改修事業および帯広の森体育館整備事業など、施設整備が大幅増額の主な要因。

　新規事業では、適応指導教室運営事業に４３９万円を措置。不登校児童生徒に多様な学びの機会を提供するオンライン学習のプラットフォームを導入する。

　また、ＩＣＴ環境整備事業に３４３万円を計上し、中学校においてプログラミングコンテンツを導入する。

　教育関連の主な事業はつぎのとおり。

▼民生費

▽子ども医療費給付（拡充）＝１６９４万円

　所得制限の撤廃、助成対象者を中学生まで拡大など、子ども医療費助成制度の６年度拡充に向けて準備を進める。

▼教育費

▽適応指導教室運営（新規）＝４３９万円

　不登校児童生徒に多様な学びの機会を提供するオンライン学習プラットフォームの導入。

▽教職員住宅整備＝２６７０万円

▽小学校机・いす更新＝４３３万円

▽スクールバス運行＝９３９万円

▽教材備品整備（拡充）＝１３５９万円

　楽器や体育用具など、教材備品のうち学校配当予算では対応が難しい高額なものの更新・修繕を実施。

▽就学援助費支給（拡充）＝６７万円

　準要保護就学援助費および特別支援教育就学奨励費の新入学用品費の支給単価を引き上げる。

▽ＩＣＴ教育環境整備（新規）＝３４３万円

　中学校におけるプログラミング教育を効果的に行うためのプログラミングコンテンツの導入。

▽大空地区義務教育学校整備＝３億２５３０万円

　旧大空小校舎・体育館等の解体。

▽南町中整備＝４５１０万円

▽川西小・中躯体・設備等調査（新規）＝３３７万円

▽個別改修＝４４１０万円

▽煙突用断熱材除去＝４７９２万円

▽とかちプラザ施設整備＝５６６１万円

▽文化ホール小ホールいす更新＝３４７２万円

▽文化ホール小ホール調光操作卓更新＝４０００万円

▽児童会館施設整備＝４５０万円

▽動物園管理運営費（拡充）＝６６万円

▽馬ふれあい舎整備＝１億２１７万円

▽ビジターセンター（管理事務所）および南門券売所整備（新規）＝２０５７万円

▽園路整備（拡充）＝２０２３万円

▽２０２３フードバレーとかちマラソン開催＝１１００万円

▽日本クラブユースサッカー選手権大会開催＝２００万円

▽ツール・ド・北海道２０２３開催＝５０万円

▽５年度全国高校総体開催＝１４５０万円

▽帯広の森体育館整備＝２億４３６２万円

▽学校給食＝５６６０万円

　食材価格の高騰に伴う学校給食の賄材料費の増を受け、保護者負担を増やすことなく学校給食を提供する。

▽食育推進＝３５１万円

　学校給食のさらなる魅力向上のため、地元シェフや生産者等と連携した新メニューの開発、学校給食をテーマとした標語コンテストなどを実施する。

(市町村 2023-02-20付)