芽室町教育研究所　子への応援歌　ユメミルメムロ完成　「素敵な未来よ待ってろ！」

（市町村 2023-02-20付）

　【帯広発】芽室町教育研究所（阿部立所長）が推進の基軸を担うふるさと教育「めむろ未来学」の一環で、子どもたちに向けた応援ソング「ユメミルメムロ」が完成した。管内で活躍する音楽バンドが協力し、児童生徒が思う町の魅力が詰まった楽曲を制作。「素敵な未来よ待ってろ！」と力強い詞で、子どもたちの未来を明るく照らした。

　めむろ未来学は、町の未来を切り拓く人材を育むため、義務教育９年間における教科等横断的な学習の中で、探究・提案・発信型の活動に取り組むもの。町教育研究所は２年度から３ヵ年計画で、本格導入に向けた調査・研究を進めている。

　計画初年度、新型コロナウイルス感染症がまん延し、あらゆる教育活動が抑制された。研究所員は、自然災害や感染症への不安で気持ちがふさぐ児童生徒を元気づけるような取組を模索。２年を経て、子どもたちを応援する楽曲制作が事業化した。

　制作は、鹿追町を活動拠点とするバンドＭｙ’ｓが協力。メンバーの一人が芽室西小学校に通う児童の保護者のため、プロの手を借りた事業推進が実現した。

　本年度に入り、町教育研究所は町内全小・中学校の児童生徒会役員から「町をイメージする言葉」を集約した。新嵐山、氷灯夜など、子どもたちが思う町の魅力が歌詞に反映されている。

　また、バンドメンバーの発案で、町内の児童や保護者による合いの手を収録。子どもたちは曲中に「私の芽室の好きなところは、新嵐山展望台から見る景色」「水がおいしいところ」「スイートコーンの生産量日本一」など、せりふを加えた。

　町教育研究所は今月中旬、町内全校にＣＤを配布するとともに、児童生徒および保護者に楽曲の完成を通知した。町のホームページにも掲載し、広く周知している。

　阿部所長は、地域イベントや学校行事、給食中の校内放送に加え、学習発表用のスライドに付けるＢＧＭなど、あらゆる活用場面を想定。多くの協力を得て完成を迎えた楽曲“ユメミルメムロ”に「目で、耳で、楽しんでほしい」「めむろの未来を拓く児童生徒の育成に向けて、機運が高まれば」と話した。

(市町村 2023-02-20付)