６年度学校給食費公会計化へ　管理システム５年度導入　音更町教委　教員負担軽減

（市町村 2023-02-27付）

　【帯広発】音更町教委は、６年度から学校給食費の公会計化を開始するため、５年度に給食費管理システムを導入する予定だ。十勝管内唯一の自校給食を継続しながら、公会計化によって教員の業務負担軽減を目指す。

　学校給食費の公会計化は、給食費を地方公共団体の会計に組み入れる「公会計制度」を採用するもの。文部科学省は、教員の業務負担の軽減等に向け、給食費の徴収・管理業務を地方公共団体が自らの業務として行うことを促進している。

　音更町は十勝管内で唯一、自校給食を継続している。基幹産業である農業を生かして、安全・安心でおいしい給食を目指し、地産地消の視点を大切に食育を推進。給食への期待感や温かい食事、調理者の顔が見えることなど「人件費や施設整備などの懸念を上回る利点がある」と町教委は話す。管内を回る教職員からも「音更町の給食はおいしい」と好評だ。

　町教委は、今後も自校給食を継続しながら、教員の業務負担を軽減するため、５年度に給食費管理システムを導入する予定で、当初予算案に委託料３９８万円を計上した。

　システムの処理内容は、納付書、督促状、催告書の発布処理、金融機関への口座振替依頼書の作成、収納管理、還付処理など、給食費徴収に係る一連の事務処理を想定。５年度中にシステム稼働に係るテストを完了させ、６年度からの運用を目指す。

(市町村 2023-02-27付)