新ひだか町５年度予算　副読本をデジタル化　児童館再編など積極的に

（市町村 2023-03-24付）

　【苫小牧発】新ひだか町の５年度予算が１６日に成立した。一般会計は前年度６月補正後と比較し１・９％増の１７２億１８０１万円。教育費は１２％増の約１３億４７００万円となった。社会科副読本を電子化し、音声や動画を呼び出せるものにし学習意欲の向上とタブレット端末の効果的活用を図る。ほかにも児童館の再編や児童養育相談センターの整備など多くの事業を盛り込んでいる。

　主な事業はつぎのとおり。

▼学校教育の充実＝５億１１００万円

▽ＩＣＴを活用した学習活動の充実（新規）＝小学校３・４学年で使用する社会科副読本を電子化し、関連した音声や動画等を表示できる環境を整え、学習意欲の向上とタブレット端末の効果的活用を図る

▽標準学力検査（ＣＲＴ）等の実施＝学力の把握・分析を通じて授業改善を図るため、学習の成果と課題を検証し、児童生徒への教育指導の充実や学習状況の分析・改善、教職員の資質向上を推進する

▽学校施設の環境改善＝静内小体育館棟暖房機更新、静内第三中体育館棟暖房機更新・トイレ改修

▽安心安全な学校給食の提供（新規）＝食材価格の高騰に伴う学校給食費の保護者負担の軽減を図る。また、老朽化した施設・設備を計画的に更新する

▼社会教育・社会体育の充実＝５億１８００万円

▽こども文化教室や、わんぱくチャレンジスクールなどを開催

▽芸術文化活動＝芸術鑑賞会を開催

▽ブックスタート＝絵本を通して親子の触れ合いを創るためブックスタートパック（絵本・アドバイス集）を配布

▽郷土文化事業＝郷土の自然や文化財などに関する講座や企画展示など、ＩＣＴを活用して開催

▽スポーツ教室開催＝わんぱく教室や水泳教室など

▼子育て環境の充実＝１２億８２００万円

▽児童館等の再編（新規）＝５年４月からの小学校再編（静内小・山手小、東静内小）に伴い、校区内の児童館・放課後児童クラブの再編を行い、機能等を集約

▽子ども医療費の窓口無料化＝中学生までの医療費を引き続き窓口無料とする

▼障がい福祉サービスの推進＝１３億５３００万円

▽児童養育相談センターの整備（新規）＝本室と分室の二拠点で運営を行っている児童養育相談センターを集約・施設の狭小問題などを解消し、機能的な施設として運営できる施設を整備

▽障がい者福祉＝各種サービス費の給付や各種支援

▼馬産地を担う人材育成＝４７００万円

▽馬を活用したイベント開催やふるさと教育

▼グローバル社会に対応した人材育成＝５００万円

▽英語検定料助成

▽姉妹都市交流―レキシントン市交流、ケンタッキー大学語学留学など

▼アイヌ政策の推進＝４億３５００万円

▽アイヌ文化拠点空間施設整備＝２億５０００万円

▼生活の足となる移動手段の確保＝１億９４００万円

▽高校修学支援―公共交通機関を利用して通学する生徒に対し通学定期券を給付

(市町村 2023-03-24付)