広尾町 5年度教育行政執行方針 3つの「方」でICT化 情報モラル・道徳教育徹底(市町村 2023-03-22付)
【帯広発】広尾町教委の菅原康博教育長は5年度教育行政執行方針において、学校における「学び方」「教え方」「働き方」のICT化を進める意向を示した。また、情報モラル教育・道徳教育の徹底をはじめ、家庭と連携した道徳的判断の育成を進める。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼学校教育
基礎・基本的な知識が定着した「確かな学力」には、個々のきめ細かな生活・学習指導と規律ある生活習慣の定着が大切であることから、小・中学校に教員補助員を配置するとともに、中学校に教科指導助手を配置し、指導の充実を図る。
GIGAスクール構想のつぎなる一歩として、学校における「学び方」「教え方」「働き方」のICT化を進めるとともに、デジタル教材等による児童生徒の学習意欲の向上や、教員が子どもと向き合う時間の確保に向けてICTの活用を図る。
インターネットやSNSの普及は、便利さの反面、利用方法を誤ると、いじめや凶悪犯罪に巻き込まれる危険性がある。児童生徒には、情報モラル教育・道徳教育の徹底をはじめ、家庭と連携した道徳的判断の育成を進める。
いじめの対応については、早期対応の徹底を行い、未然防止に向けた学習機会や啓発の機会を確保した、いじめを防止する学校の体制づくりを推進する。
学校生活の心理テストであるハイパーQ―Uテストを実施し、いじめの未然防止や学校生活の質の向上に努めるとともに、不登校や困り事を抱えている子どもたちには、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの活用も図りながら、生徒指導体制と教育相談体制の充実に努める。
健やかな体の育成については、全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果を踏まえ、学校体育、少年団、部活動による体力・運動能力の向上を図るほか、フッ化物洗口による虫歯の予防、食育推進計画による心身共に豊かな健康の保持増進を図る。
外国語教育の充実については、グローバル化する社会で活躍する人材の育成に資するよう、外国語指導助手の活用や対話を重視した授業の充実に取り組む。
中学生の海外研修派遣事業については、異文化交流を通じて国際的視野を持つ人材の育成を図るため、効果的な事業内容を検討する。
特別支援教育においては、障がいのある子どもたちの能力や可能性を伸ばし、自立や社会参加に向け、一人ひとりの教育的ニーズに応じた適切な指導・支援に取り組む。併せて、保・小・中・高の連携による支援体制と子どもの特性に応じた支援方法の工夫改善に努め、切れ目のない組織的・継続的な教育を推進する。
教職員の資質向上については、研修への積極的参加を促進し、十勝教育局による要請訪問の活用など、実践的指導力を養い、子どもたちや保護者に信頼される学校づくりを行う。
長崎県西海市との姉妹市町交流事業については、5年度は小学生8人を西海市から受け入れる計画であり、相互交流のさらなる発展を目指す。
中高一貫教育は「地域の教育力を結集し、広尾の子どもは広尾で育てる」を基本理念に、今後も地域の理解と協力によって、そのメリットを最大限に生かした教育を展開し、生徒の進路実現を支援する。学校間の連携は、コミュニティ・スクールを軸とした小・中・高の連携をさらに推進する。
学校施設の計画的かつ適切な維持管理を行い、子どもたちの学習・生活の場として、適切な維持管理を行い、今後も安全・安心な教育環境の確保に努める。
学校給食については、成長期にある児童生徒の心身の健全な発達に必要な栄養バランスの取れた給食を提供し、健康の増進と体力の向上を図るとともに、食に関する指導のための重要な教材として学校給食を活用し、食育の推進に努める。
▼社会教育
コミュニティ・スクールでは、生涯学習コーディネーターを中心に、「広尾っ子応援団」の活動をさらに活発化させ、家庭、学校、地域、それぞれの教育力を生かしながら、連携した事業の取組が円滑に進められるよう努める。
国際交流については、中高生の海外研修派遣事業を実施するとともに、幼児教育におけるコミュニケーション能力育成の一環として実施している英会話教室を継続する。
(市町村 2023-03-22付)
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