合格目指してがんばるぞ　鹿部町教委デジタルキッズ　プログラミング検定など

（市町村 2023-03-22付）

　【函館発】鹿部町教委が取り組むプログラミング教室「しかべデジタルキッズ」で１１日、タイピング検定とプログラミング検定が行われた。町内の小学生が学んだ知識を成果につなげようと、検定に臨んだ。

　町教委は本年度からコンピューターやプログラミングに興味・関心のある児童生徒を対象に、同教室を開催。

　函館市の民間ＩＣＴ塾の職員を講師に招き、プログラミングソフト・スクラッチを活用してゲームを作成する学習などを毎週土曜に実施してきた。

　今回、児童生徒の学習成果を腕試しする場として、タイピング検定とプログラミング検定を初企画。

　受検を希望した小学６年生３人が参加し、それぞれイータイピングマスター５級とジュニアプログラミング検定３級に挑戦した。

　イータイピングマスターでは、タブレット端末上に示された短文・長文をキーボードでテキスト入力するもので、スピードと正確性が求められる。ジュニアプログラミング検定では、スクラッチを使って画面上に示されたキャラクターを動かしたり、指定された簡単なゲームを作ったりするプログラムを４０分間で考える。

　児童は受検直前まで講師にアドバイスを求めたり、何度も操作を練習したりするなど、入念に準備。真剣な表情で検定に臨んだ。

　参加した児童３人のうち、河辺聡介さんと松本紘武さんはイータイピングマスターの５級を受検。「教室に通うようになってタイピングが早くなるスキルが付いたと思う。今度はプログラミング検定にも挑戦したい」と笑顔を見せた。

　町教委は次年度から、同教室で扱う講座をより発展的な内容に充実させようと検討中。

　佐藤翔太主事は「こうした検定に取り組める状況を設定することで、児童生徒に資格が取得できる達成感や充実感を味わってもらいたい」と期待を寄せている。

(市町村 2023-03-22付)