えりも町５年度予算　小・中で給食完全実施　中学生まで医療費無償化

（市町村 2023-03-24付）

えりも町

　【苫小牧発】えりも町の５年度予算が１７日に成立した。一般会計は前年度比３・６％増の５２億３０００万円。教育費は１８・２％増の８億１４００万円となった。大和教員住宅建設（新規）に約５３００万円などを盛り込んだことが増額要因。唯一未実施だった庶野小学校で給食を開始する。また、中学生までの医療費を８月から無償化する。えりも高校に至る町道高校通り線は１億６２００万円を投じ災害避難路としての整備を進める。

　教育・子ども関連の主な事業はつぎのとおり。

▽えりも小給食施設増築＝５６６４万円―鉄筋コンクリート造平屋の増築。本年度実施設計完了。１０月供用開始を目指す

▽庶野小給食開設（新規）＝２９８万円―庄野小で給食を１０月から開始するため、備品等を整備する

▽子育て医療費支援拡大（新規）＝２０１４万円―中学生までの医療費負担の一部を商品券で助成していたが、８月以降の医療機関受診分から医療機関に提示する受診券方式へ変更するとともに、一部負担金等について無償化を行う。応援券申請手続きと医療費の負担をなくすることで、子育て世帯支援の充実を図る

▽町道高校通線道路改良＝１億６２００万円―延長３００㍍幅員５・５㍍。福祉避難所に指定されているえりも高への災害時の避難路として整備するもので、本年度１００㍍、５年度３００㍍を実施。６年度完成を目指す

▽大和教員住宅建設（新規）＝５３７５万円―新たに木造平屋１棟２戸を建設。教職員の生活環境の改善を図る

▽特別支援学校就学者交通費扶助＝７９万円―週末などに寄宿舎からの帰宅に介護タクシー等を利用した際の費用の一部を扶助する

▽学校給食費補助＝８２３万円―学校給食費の２分の１を補助する

▽町立学校昼食支援＝８３万円―学校給食の提供を受けることができない児童生徒の保護者の負担軽減を図るため、月２５００円相当の応援券を交付する

▽各種検定・模擬試験受験料補助＝６７万円―児童生徒が受験する各種検定・模擬試験の費用の一部を補助し、受験しやすい環境を整える

(市町村 2023-03-24付)