小平町5年度教育行政執行方針 学校の働き方改革支援 校務支援システム導入など(市町村 2023-03-28付)
金澤弘幸教育長
【留萌発】小平町教委の金澤弘幸教育長は5年度教育行政執行方針において、中学校部活動の地域移行や校務支援システムの導入に向けた取組を早急に進めるなど学校の働き方改革を支援していく意向を示した。また、幼小中連携教育の推進については、幼稚園から小・中学校までの12年間を系統的・継続的に指導する方法によって幼小中連携を推進する方針とした。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼小平の未来を拓く人材の育成
小・中学校教育の充実推進について、児童生徒一人ひとりが可能性を広げ生涯にわたって活躍するためには、学校教育のより一層の充実による確かな学力の育成が肝要となっている。これからの社会や地域で求められる資質・能力をより確実に育成するため、小・中学校で一貫性のある教育に努めていく。
児童生徒個々に応じた学びの支援として、教育上特別な支援が必要な児童生徒の学習を支えるため、学ぶ環境の向上と教職員の指導力向上を目指す。
ICT活用促進を図る取組の推進については、GIGAスクール構想による児童生徒1人1台端末の有効利用をはじめ、情報モラルを含めた情報活用能力の向上やプログラミング的思考の育成を図るなどICT教育を推進する。
▼豊かな心と健やかな体の育成
児童生徒が互いを尊重し、個性の伸長を図りながら、基本的な倫理観や規範意識を身に付け、自らの生き方を主体的に考えることができる力を育むとともに、学校生活が有意義で興味深く、充実したものになることが重要。このため、自他の持っている良さを大切にし、思いやりの心を育んでいけるよう、道徳教育の充実を図るとともに、読書、ボランティア活動などあらゆる教育活動を通して、自立心や自律性、思いやりの心を培い、豊かな人間性や社会性を育む教育を推進していく。
いじめやネットトラブルについては、未然防止と早期発見・早期解消のため、町および各学校で策定している「いじめ防止基本方針」に基づいた取組や学校・家族・地域といった集団の中で自己の有用感を感じながら、感動や達成感を共有できる取組を実施することとし、いじめ、差別、偏見等の防止に向けて学校・家庭・関係機関と連携し、引き続き取組を推進していく。
食育の推進として学校給食については、地域の食料生産や食文化等に対する理解を深めるため、引き続き地場産品を活用した「ふるさとおびら」を感じられる給食の提供に努めるとともに、施設や配送の衛生管理に留意するなど、安全で安心な給食運営に努めていく。
健康教育の推進については、健康で生き生きとした生活を送るために学校や家庭、地域と連携し、就学時前からの望ましい生活習慣、食習慣、運動習慣を確立するための健康教育を推進していく。
▼魅力ある学校づくりの推進
学校における働き方改革については、教員が健康でやりがいを持って働くことをはじめ、授業やその準備に集中できる時間や児童生徒と向き合う時間を確保しつつ、教員の負担を減らすことが求められている。このため、第2期町アクションプランに基づき、学校業務の効率化・平準化および教職員の意識改革を進めるとともに、中学校部活動の地域移行や校務支援システムの導入に向けた取組を早急に進めるなど学校の働き方改革を支援していく。
教職員は児童生徒への教育、指導はもとより、本町が目指す教育の姿の実現に向けた取組を担う立場でもあることから、教育研究所をはじめスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー等と連携しながら、一人ひとりの資質・能力の向上、服務規律の遵守や危機管理・感染症対策への対応など、保護者や地域から信頼されるよう取り組んでいく。
▼地域社会全体で学びを支える体制づくり
学校と家庭、地域が課題や目標を共有し、地域と共にある学校づくりを目指すコミュニティ・スクールの活動を引き続き展開し、地域学校協働本部が学校と地域をつなぐことで本町の自然環境や人材、まちづくりの取組など豊富な教育資源を生かし、個性豊かで小平町を愛し、小平町に誇りを持つ子どもを育む教育の充実に取り組んでいく。
幼小中連携教育の推進については、町幼小中連携委員会が中心となり、町内幼稚園3年間・小学校6年間そして町内唯一の小平中学校3年間へ「学びのつなぎ」や「連続した支援」へとつなげるため、幼稚園から小・中学校までの12年間を系統的・継続的に指導する方法によって幼小中連携を推進していく。
(市町村 2023-03-28付)
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