札幌市　歯科口腔保健会議初会合　フッ化物洗口明記へ　推進計画　６～７月素案

（札幌市 2023-03-28付）

　札幌市保健福祉局は２０日、次期生涯歯科口腔保健推進計画「さっぽろ８０２０推進プラン」の策定に向けて協議する札幌市歯科口腔保健推進会議の初会合を開いた。計画に、市内小学校などでのフッ化物洗口の推進を盛り込む予定であることを説明。６、７月をめどに素案をまとめるとした。

　推進会議は、昨年６月に札幌市議会で可決された議員提案の市歯科口腔保健推進条例に基づいて新たに設置したもの。保健医療や教育、福祉関係者らで組織し、会長に北海道医療大学の三浦宏子教授を選出した。

　条例には、健康格差の縮小を目的に、小学校や保育所などでフッ化物洗口を推進することが明記されており、次期推進プランに取組方針を盛り込む予定。

　この日、市から取組イメージについて説明があり、モデル校での実施や、歯科医師会会員や大学教員を派遣して技術支援に取り組むことなどを想定しているとした。

　委員から「効果について保護者や児童への丁寧な説明が求められる」「教員への負担を十分に配慮することが必要」といった意見が上がった。

　次回の会合は６、７月を予定しており、次期プランの素案について協議する。来年３月の策定を目指す。

(札幌市 2023-03-28付)