札幌福移学園が開校式

（札幌市 2023-03-28付）

　札幌市立義務教育学校福移学園の開校式が２３日に執り行われた。福移小学校１２２年、福移中学校７２年の歴史を受け継ぎ、札幌市初の義務教育学校として新たなスタートを切った。

　福移学園は、市内唯一の小中併置特認校の市立福移小中学校を再編して４月１日に開校する。小学１年生から６年生までを前期課程、中学１年生から３年生までを後期課程（７～９年生）とし、校舎は現在の建物を一部改修して使用する。

　開校式には福移小中の在校生や来賓約１２０人が出席した。

　はじめに、小中それぞれの校旗を市教委に返還したあと、新しい校旗が瀧澤佳実校長に授与された写真。瀧澤校長は「“自立”を目指して様々な教育活動を行ってきた歴史や強みを生かしながら、素晴らしい学校にしていく」とあいさつ。檜田英樹教育長は「学び合って成長していく素晴らしい校風に、さらに磨きがかかることを期待している」と祝辞を述べた。

　児童生徒を代表して小学５年の新倉舞音さんは「他学年と一緒に勉強や活動ができる貴重な体験ができた」とこれまでの感謝を述べ、中学２年の山田葉月さんが「９学年の隔たりを感じさせないような小中合同の活動を、今まで以上に積極的に行っていきたい」決意を述べた。

　新しい校章をデザインした道教育大学岩見沢校３年の瀬尾涼音さんから、校章に込められた「人とのつながり」について説明があったほか、最後に、校歌を作曲した白川隆さんの指揮で校歌を斉唱した。

　市では福移学園の開校を皮切りに、早ければ９年度までに４校の義務教育学校を開校させたい考え。

(札幌市 2023-03-28付)