札幌市教委　５年度通級指導教室　川北小など３校に新設　合計２４校　今後も整備推進

（札幌市 2023-03-28付）

札幌市の通級による指導の対象となる児童生徒数の推移（人）（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市教委は５年度、川北小学校、東光小学校、栄南中学校の３校に通級指導教室を新設する。これによって、市内の通級指導教室設置校数は２４校となる。対象児童生徒数の増加などを踏まえ、市教委は今後も通級指導教室の整備を進めていく考えだ。

　市内における通級による指導の対象となる児童生徒数は年々増加しており、４年度現在で１１５９人に上る。

　通級指導教室が設置されていない学校に通う児童生徒に対しては他校通級も行っているが、距離的負担などが課題となっている。

　こうした状況を踏まえ、市教委は、通級指導教室の新規開設を推進しており、平成３０年度に篠路小学校と市立札幌大通高校、令和３年度に信濃中学校、４年度に桑園小学校、みどり小学校、八条中学校に開設した。

　また、設置校数が少ない弱視、難聴の通級指導教室では、３年度から一部の設置校で巡回指導を開始するなど、通級による指導の充実に努めている。

　５年度は、川北小、東光小、栄南中の３校に開設する。受け入れる障がい種はいずれも発達障がい。これによって、市内の通級指導教室設置校は小学校１６校、中学校７校、高校１校の計２４校となる。

　義務標準法の改正に伴い、国は８年度までに通級による指導に係る教員定数の基礎定数化を段階的に進めている。こうした背景もあることから、市教委は「特別な教育的支援の必要な児童生徒のニーズに応じた、連続性のある多様な学びの場の整備を進めていく」としている。

(札幌市 2023-03-28付)