札幌市教委 ４年度サタデースクール　２８校９６１１人が参加　５年度 現時点で３５校予定

（札幌市 2023-03-29付）

　札幌市教委は、１６日の第４回社会教育委員会議でサッポロサタデースクール事業の４年度実施状況について報告した。小・中学校、特別支援学校計２８校で実施し、目標値を上回る９６１１人の子どもが活動に参加。５年度は、地域学校協働活動推進事業に名称を変えて実施することとしており、現時点で３５校が実施する意向を示している。

　サッポロサタデースクールは、土曜日の教育活動として平成２６年度に開始。

　本年度は、活動の幅を広げるため、平日放課後や授業中に実施できるよう試行的に取組を拡大。「これまで参加機会に恵まれなかった子どもに対しても幅広く体験機会等を提供できた」「教育活動の実施における各種調整をコーディネーターが担うことで、教職員の負担軽減につながった」「子どもに関わる様々な人材や団体が参画しやすくなり、地域間の新たなつながりが形成された」などの効果が見られた。

　実施校数は、小学校２２校、中学校５校、特別支援学校１校の２８校。２５運営協議会で活動が行われた。子どもの参加者数は、２月時点で９６１１人となり、目標値９５００人を上回った。

　昨年１２月からことし１月にかけて全小・中学校、高等支援学校を対象に実施したアンケート調査結果をみると、５年度の実施について、本年度実施校のうち継続を予定しているのは２６校。新規で実施する予定の学校は９校で、現時点で３５校が実施する意向を示している。

　検討中の学校は４８校。市教委は、個別支援や研修の開催を通して実施を呼びかけていく考えだ。

　５年度は、サタデースクール事業のスキームをベースに、地域学校協働活動推進事業として実施。今後導入予定のコミュニティ・スクールと一体的な取組を進める。市教委は「段階的に実施手法を見直しながら、地域と学校の持続可能な連携・協働の体制づくりを支援し、地域全体で子どもを育てる環境を醸成する」としている。

(札幌市 2023-03-29付)