札幌市立中など９７校で入学式　仲間と一生の思い出を　１万５千人が新たな一歩

（札幌市 2023-04-10付）

　札幌市立中学校・義務教育学校９７校で７日、一斉に入学式が執り行われた＝写真＝。啓明中学校（須藤勝也校長）では、新入生２６４人が笑顔で新たなスタートを切った。須藤校長は「自分の手と足で、仲間と共に、この学びやで一生の宝物、思い出をつくってほしい」と呼びかけた。

　市全体の入学者数は、前年度より１６７人多い１万４８３４人。

　啓明中では、１家庭当たりの人数を制限しつつ、４年ぶりに保護者の体育館での出席が実現した。また、入退場時における吹奏楽部の演奏を再開し、心のこもった演奏で新入生を出迎えた。

　式辞に立った須藤校長は、３年間の学校生活で大切にしてほしいこととして①主体的に粘り強く学び続けること②互いの良さや個性を認め合い、仲間と共に広く、深く学ぶこと―の２点を呼びかけ「自分の手と足で、仲間と共に、この学びやで一生の宝物、思い出をつくってほしい」と生徒たちの可能性と成長に期待を寄せた。

　新入生代表として登壇した西村悠花さんは、勉強や部活動などで努力していくとともに「積極的に行動し、自分の行動に責任を持てるようになりたい」と決意を示した。

　入学式終了後、生徒たちは各学級で初めての学活に臨み、教科書の量や重さに驚きの声を上げるなど、新たな学校生活への期待に胸を膨らませた。

(札幌市 2023-04-10付)