札幌市立学校　４年度懲戒処分件数　前年度比５件減１０件　未成年へのわいせつ２件に

（札幌市 2023-04-11付）

４年度懲戒処分の件数（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市は、市立学校教職員の４年度懲戒処分件数をまとめた。処分件数は１０件で前年度と比べて５件減ったものの、ここ１０年間ほぼ横ばいで推移している。未成年に対するわいせつが理由の処分は２件あり、ＳＮＳのやりとりから発展したケースもあった。

　１０件の処分内容をみると、免職が３件、停職が２件、減給が１件、戒告が４件。

　わいせつが理由の懲戒処分は２件あり、いずれも１８歳未満の未成年の少女に対するものだった。

　このうち１件は、４０歳代の小学校教諭がＳＮＳを通じて知り合った少女２人に対して、１８歳未満であることを認識しながら現金を渡し、みだらな行為を行ったもの。市教委によると「ＳＮＳのやりとりから発展するケースが、全国的な傾向と同様に見受けられるようになってきた」という。

　わいせつの件数は、平成２５年度からの１０年間をみると、毎年２、３件で推移している。元年度はゼロだったものの、２年度は２件、３年度は３件。昨年４月に、加害教員が再び教壇に立つことに厳しい要件を課した「教員による児童生徒性暴力防止法」が施行されたが、根絶には遠い現状が浮かんだ。

　このほか、児童の頬や頭をたたくなどの体罰が２件あった。酒気帯び運転を含む交通事故は３件、児童の私物を盗んだなどその他事案は３件だった。

(札幌市 2023-04-11付)