指導教員対象に拠点校方式説明会　安心して頼れる存在に　札幌市教委　１年次研修で

（札幌市 2023-04-12付）

　札幌市教委は４日、市内のちえりあで初任段階における研修「１年次研修」（初任者研修）拠点校方式に係る説明会を開催した＝写真＝。児玉麻知子教職員育成担当課長は、新たに教壇に立つ初任者の資質・能力向上に向け「初任者にとって皆さんが安心して頼れる存在になっていただきたい」などと呼びかけた。

　初任段階における研修「１年次研修」（初任者研修）のうち、校内における研修については、拠点校指導教員が複数の学校を巡回し初任者の指導に当たる「拠点校方式」と、指導教員と校内指導教員が連携しながら指導する「従来方式（拠点校方式によらない方式）」のいずれかによって行っている。

　本年度は、拠点校指導教員を４５校に４６人配置。１日４時間程度の指導を年間１９日計７６時間行い、初任段階教員の資質・能力の向上に向けて尽力していく。

　開会あいさつに立った児玉教職員育成担当課長は、１人１台端末の活用、特別な教育的支援を要する児童生徒への対応など、学校現場で求められる対応が多岐にわたることから「一人の対応力だけではなく組織の対応力が必要。初任者にとって皆さんが安心して頼れる存在になっていただきたい」と要請。「皆さんが獲得してきた経験を、初任者が自ら考え、答えを出し、経験しながら少しずつ成長できるよう促し、支えてほしい」と期待した。

　つぎに、教職員課の小山誠人事係長が拠点校指導教員の役割などについて説明。プレッシャーなどによって精神的に追い詰められてしまう若年層教員が増加傾向にあることを踏まえ、寄り添う視点に立った指導などを求め「丁寧に、着実に育てていくという視点に立って業務に当たってほしい」と呼びかけた。

　また、教職員育成担当課の山崎貴博研修担当係長が初任段階における研修の概要や日程などについて説明し、初任者、若手教員、ミドルリーダー、ベテランなどがチームとなって互いに学び合う支援体制の構築などを求めた。

(札幌市 2023-04-12付)