学校関係者　全項目Ａ　札幌星友館中　学校評価結果　誰もが共に学び合う良さ実感へ

（札幌市 2023-04-13付）

　札幌市立星友館中学校（工藤真嗣校長）における初年度の学校評価の結果がまとまった。学校関係者評価委員による評価では、１２項目全てでＡ評価となった。委員からは「学年の枠を越えた生徒同士や教職員との交流の輪がより一層広がり、誰もが共に学び合う良さや喜びを実感できることを期待している」「開校初年度にもかかわらず、重点項目の達成に向けて従来の学校経営にとらわれない学校づくりや教育活動を進めてきた」などの意見が寄せられた。

　本年度の重点目標「生徒も教職員も“なごめる”環境づくりに努める」「“分かる”“できる”“楽しい”学びを提供する」「生徒が安心して安全に生活できるように取り組む」に基づき、１２の評価項目を設定。学校の自己評価と、代表生徒５人を含む学校関係者評価委員１３人の評価をまとめた。

　目指す生徒像「自分らしい生き方の実現を目指し、学び続ける生徒」「自分を活かし表現することに挑戦し、共に学び合う生徒」「違いを認め合い、大切にし合える生徒」に関する評価項目として①一人ひとりの学びに合わせた教育が充実しているか②自己表現し、それを認め合う場が充実しているか③国籍や年齢など多様さを尊重する雰囲気が醸成されるような取組を行っているか―の３点を設定。

　①について、自己評価、学校関係者評価共にＡ評価を獲得。同校は、０時間目の個別指導や夏季・冬季講習の実施、６つの学習コースによる個別の配慮などを成果として挙げている。

　②については、自己評価がＢ、学校関係者評価がＡとなった。同校は、文化学習発表会、書き初め大会、スポーツ交流会など各分野で自己表現する場面を設定できたとしつつ「コースや学年を越えた交流の機会をもっと増やせたら良かった」と課題を示している。

　③については、自己評価がＢ、学校関係者評価がＡ。総合的な学習の時間で各国のギョーザを題材とした国際交流の機会を設定するなどの活動を展開した。同校は「他者への認め合いは個人差が大きいため、より全体に広げていきたい」としている。

　学校関係者評価委員からは「学年の枠を越えた生徒同士や教職員との交流の輪がより一層広がり、誰もが共に学び合う良さや喜びを実感できることを期待している」「開校初年度にもかかわらず、重点項目の達成に向けて従来の学校経営にとらわれない学校づくりや教育活動を進めてきた」などの意見が寄せられた。

　学校独自の設定項目「生徒の誰もが安心できる環境整備」「生徒のニーズに合わせた変化し続ける学校づくり」は全てＡ評価となった。オンライン配信による学習環境整備、生徒の実態に応じた日課の変更など柔軟な対応に取り組んできた。

　工藤校長は「開校初年度としては、学校の取組を概ね前向きに捉えていただけていると認識している。より良い学校づくりに向け取り組んでいきたい。今後、学校関係者評価委員会を学校運営協議会に移行し、市民ぐるみで生徒を支える仕組みづくりを整えていく予定」と話している。

(札幌市 2023-04-13付)