生徒数増加の札幌星友館中　中３まで学ぶコース新設　学級数や職員数増で体制拡充

（札幌市 2023-04-13付）

　札幌市教委は本年度、道内唯一の公立夜間中学「札幌市立星友館中学校」の生徒数増加に伴い、教育体制を拡充する。昨年４月の開校時に６６人だった生徒数は、７日時点で１０５人に。学級数や職員数を増やしたほか、高校進学などを目指す生徒のニーズに合わせた学習コースを新設した。

　同校は、不登校の経験がある若者や戦後の混乱で教育を受けられなかった高齢者、外国にルーツを持つ人など、様々な理由で学校に通えなかった人たちの学びの場として、昨年４月に開校。６６人が入学した。札幌や近郊自治体から、１０代から８０代までの生徒が通っている。

　市教委によると、本年度４月時点の入学生は２０人。３月末時点の生徒数８９人（卒業生を含む）から１６人増えて、計１０５人となった。これに伴い学級は３学級から５学級に増える。

　生徒の習熟度別に設けていた６つの学習コースは、７つに増やした。これまでは中１相当の学習内容までとしていたが、中３までの学習を学ぶコースを新設。高校進学や高卒認定試験合格を目指す生徒のニーズに応えた。

　また、正規職員も３人増の１７人とした。このうち２人は難聴などでサポートが必要な生徒の支援を担当する。

　新規入学生は８月末まで募集しており、今後も生徒数は増える見込み。

(札幌市 2023-04-13付)