道立図書館の積極的活用へ　協力貸出など事業開始　全道立高で登録呼びかけ

（道・道教委 2023-05-30付）

　道教委は２６日、道立高校における道立図書館の活用促進に係る説明会をオンラインで開催した。道立図書館の書籍を学校に届ける「学校図書館協力貸し出し」をはじめとする各種支援事業や電子書籍の利用方法を解説。道立高校の副校長・教頭、教務部長、学校図書館担当職員ら約１００人が参加し、道立図書館の活用促進に向けて理解を深めた。

　道立図書館は運営の重点の一つに「市町村図書館、公民図書館、学校図書館への支援」を位置付けており、テーマを伝えることでプロが選書・郵送する学校図書館協力貸し出し事業などを展開。４年度からはデジタル書籍を導入、５月現在で約６８００点の電子書籍を利用できる。

　説明会は、図書館を積極的に活用した情報収集や学習活動の充実を図るために初めて開催した。

　はじめに髙橋宏明学力向上推進課長が学習指導要領における学校図書館活用の記載について解説。本年度から開始した道子どもの読書活動推進計画では授業の学校図書館活用に関する新たな指標が盛り込まれたことを伝え「授業、放課後、委員会活動など学校の教育活動全体で有効に活用する手段がないかイメージしてほしい」と呼びかけた。

　つぎに道立図書館企画支援課の西岡祐子課長、一般資料サービス課の須田希主任が道立図書館による支援事業、電子図書館の活用方法を解説。札幌月寒高校は、総合的な探究の時間や国際交流など様々な学習場面における図書の活用事例を取り上げた。

　最後に山崎純平総務企画部長が学校向けサービスや電子図書館の積極的な活用を促し「必要時にいつでも利用できるよう全ての道立学校で貸し出し事業の利用登録を。まずは試しに使ってみてほしい」と述べた。

(道・道教委 2023-05-30付)