花壇整備　沿道に彩り　札幌清田中の特別支援学級

（札幌市 2023-06-22付）

地域住民と共に植栽に汗を流す生徒たち

　札幌市立清田中学校（高橋利幸校長）は５日、特別支援学級の作業学習の一環として、学校周辺の花壇整備に取り組んだ。生徒１５人と共に、保護者や地域住民、民生委員らが参加。札幌国際大学のスタッフによる指導のもと、花苗３２０株を植栽し、通学路に彩りを添えた。

　花壇整備はこれまで、ＰＴＡにおける園芸活動として実施してきた。本年度は特別支援学級の作業学習に位置付け、勤労観や社会貢献に対する気持ちを育んでもらおうと企画した。

　この日は、生徒１５人をはじめ、通常学級の教員、保護者や地域住民、民生委員ら約２０人が参加した。

　札幌国際大人文学部心理学科園芸実習助手で、ボランティア団体「花と緑のＥＧＧ（エッグ）」代表を務める堀妃登美氏による指導のもと、学校周辺の通学路約１００㍍にわたってマリーゴールドやサルビア約３２０株を一つずつ丁寧に植えた。

　近藤滉大さん（３年）は「作業が楽しい」と笑顔を浮かべた。普段から家庭で花植えに取り組んでいる別の生徒は「自分たちが整備した花壇を見て、地域の人が“きれい”と感じてもらえたらうれしい」と汗を拭った。

　堀氏は「生徒たちの学びの場に地域全体が関わっていく環境を創出する一助になれば」と期待した。

(札幌市 2023-06-22付)