札幌平岸高台小で防犯教室　一人にならないこと　身を守るための方法学ぶ

（札幌市 2023-06-22付）

平岸高台小防犯教室

　札幌市立平岸高台小学校（野村淳一校長）で５日、豊平区ネットワーク会議が主催する防犯教室が開かれた。安全インストラクターでうさぎママのパトロール教室を主宰する武田信彦氏らが講師を担当。１～３年生１５４人は、クイズや実演を通して、周囲に意識を向けることの大切さや大人との距離感など、身を守るための方法を伝えた。

　中央区、厚別区、豊平区、清田区の防犯ネットワーク会議は、各区内の小学生等を対象に防犯教室を展開。本年度は５日から９日にかけて、４区１１校で延べ１８教室が開かれた。

　平岸高台小で行われた防犯教室では、武田氏と俳優の村田牧子氏が講師を担当した。

　武田氏は、防犯上の合言葉「いかのおすし」をおさらいした上で、子どもたちが屋外で一人で歩くことの危険性を指摘。「一人にならないことが大切。心の安全のスイッチを入れて」と呼びかけた。

　自分を守るために使ってほしい力として①よく見る②よく聞く―の２点を説明。「だるまさんが転んだ」の体験や、足音や自動車、自転車の音への警戒を呼びかけ、前後左右に注意する意識を高めさせた。

　このほか、人と人との安全な距離の保ち方や、危険を感じたときに声を上げることの大切さ、防犯ブザーの活用など、自分の身を守るための予防や対処の方法を伝えた。

　武田氏は「子どもを一人にしないことが一番だが、どうしても一人になってしまう時間がある。周囲に意識を向ける意識付けを一緒に練習するなど、子どもの力を引き出す声かけに取り組んでほしい」と呼びかけた。

(札幌市 2023-06-22付)