札幌市　児童会館の環境改善　全館にワイファイ環境　移動式エアコンやＡＥＤも

（札幌市 2023-06-22付）

　札幌市子ども未来局は、児童会館の環境改善に向けて全ての児童会館・ミニ児童会館にワイファイを整備する方針だ。１人１台端末を使って宿題などに取り組める環境を整える考え。併せて、ミニ児童会館への移動式エアコン、児童会館へのＡＥＤ（自動体外式除細動器）の導入を予定している。

　市は、児童生徒の放課後の生活を豊かにすることなどを目的に児童会館を１１０館、小学校の余裕教室を活用したミニ児童会館を９０館設置している。

　ＧＩＧＡスクール構想に伴い各学校で１人１台端末の活用が進む中、端末を家庭に持ち帰って宿題や自主学習などに取り組む児童生徒も見られる。

　家庭だけではなく児童会館でも端末を使った学習に取り組めるよう、児童会館・ミニ児童会館全２００館にワイファイを整備する考え。

　さらに、ミニ児童会館に移動式エアコンを３９台導入するとともに、ＡＥＤ未設置の児童会館９０館への導入を進めるなど、児童会館等環境整備として第２回定例市議会に提出した補正予算案に２０００万円を盛り込んだ。

　補正予算案が成立し次第入札を行い、９、１０月ごろから順次導入していく見通し。

　子ども未来局は「ワイファイを整備することで、宿題に取り組む方法の選択肢が増える。積極的に活用してほしい」と期待している。

(札幌市 2023-06-22付)