校務や手続きデータ化へ札幌市教委　出退勤管理システム刷新　６年度に全市立学校で導入

（札幌市 2023-06-23付）

　札幌市教委は、市立学校の出退勤管理システムを刷新する。休暇の管理・申請・承認、文書決裁などこれまで紙で行っていた校務や手続きをデータ化し、さらなる働き方改革につなげる考え。来年１月ごろから複数のモデル校で試行し、６年度に全市立学校への導入を予定している。

　市立学校における働き方改革の推進に向け、市教委は２年度から各校に出退勤管理システムを導入。当初は、ボタン操作によって出退勤時刻を自動的に記録する仕組みだったが、３年度からは２次元バーコードを利用したシステムを運用している。

　一方、近年はＯＳやソフトウエアのアップデートの影響で動作が安定しない状況が発生しており、その修正対応に係る各学校の事務負担などが課題となっている。

　そのため、今後も継続して利用可能な新たな出退勤管理システムを導入することとした。

　新システムでは、休暇の管理・申請・承認ができる機能を追加。これまで紙で行っていた年次休暇や特別休暇の申請・承認がデータで可能となるほか、休暇の残数が確認しやすくなる。

　また、保存年数５年以内の文書をデータで決裁できる機能を搭載する方針。これまで紙で行っていた校務や手続きの一部をデータ化し、負担軽減につなげる考え。

　市教委は「新たな出退勤システムの導入によって学校の事務負担が軽減できるよう努めるとともに、引き続き学校の働き方改革を進めていく」としている。

(札幌市 2023-06-23付)