札幌市中学校長会　新研究主題　価値を見いだす力育成　３ヵ年研究開始　１１月研修会

（札幌市 2023-06-26付）

　札幌市中学校長会（小澤保範会長）は、本年度から研究主題を「新たな価値を見出し、持続可能な社会を創る力を育む札幌市中学校教育」と設定し、新たな３ヵ年継続研究をスタートした。１１月に全体研修会を開催し、各部の研究について交流する予定だ。

　同会は、元年度から「新たな未来を紡ぎ、よりよい社会を創る力を育む札幌市中学校教育」を研究主題とした３ヵ年継続研究を展開。①確かな学びを培う教育課程②豊かな心を育む教育課程―の２点を研究の視点に据え、７つの課題について各部で研究を進めてきた。

　４年度は全日本中学校長会（全日中）研究協議会北海道札幌大会の開催を貴重な研修機会と捉え、準備・運営に注力したため、つぎの３ヵ年継続研究は５年度から開始することとした。

　全日中や道中学校長会の研究主題、札幌市学校教育の重点で新たに示された「人間尊重の教育」などを踏まえ、研究主題を「新たな価値を見出し、持続可能な社会を創る力を育む札幌市中学校教育」と設定した。

　「新たな価値」は、わが国そして“ふるさと札幌”の伝統や文化、郷土への愛情などに立脚した知識や経験に基づきながら、多様性を原動力としてあらゆる他者を尊重し協働することを通して、質的な豊かさを伴った個人と社会の成長や豊かな人生を築く礎となるものと位置付けた。

　持続可能な社会を実現させるためには「今を生きる子ども一人ひとりが創り手としての自覚を持ち、より良い社会の形成を担うことが必要不可欠」として、子どもたちが自らの力で持続可能な社会を創り上げる力を育むことを目指している。

　１年次目の本年度は「在り方」を確立する年。１１月２２日に全体研修会を開催し、各部の研究について交流する予定だ。

(札幌市 2023-06-26付)