札幌資生館小４年･縄さん　絵本４２冊 市に寄付　絵のコンテスト副賞生かし

（札幌市 2023-06-27付）

札幌資生館小４年・縄さん

　札幌市立資生館小学校（三戸部文彦校長）４年の縄乃々香さんが市の基金「子ども未来文庫」に絵本４２冊（約５万２０００円相当）を寄付した。絵のコンテストの副賞で得た図書カードをためて購入したもので、縄さんは「小さな子どもたちが本を好きになるきっかけになればうれしい」と話した。１４日に市子ども未来局の山本健晴局長が感謝状を贈った。

　同基金は、保育所や子育て支援センターなどで使う絵本を企業や個人から募るもので、平成２０年に開始。同局によると、子どもによる寄付は初めてだという。

　縄さんは市ホームページで同基金を知り「小さな子どもたちの未来につながれば」と寄付を決めた。絵を描くことが得意で度々コンテストに出品し、約３年間ためていた副賞の図書カードを絵本の購入費に充てた。学校では図書委員を務めており、お気に入りだというビアトリクス・ポターの『ピーターラビット』や、サンテグジュペリの『星の王子さま』などを選んで寄付した。

　１４日に中央区保育・子育て支援センターで山本局長が感謝状を贈り、縄さんは「本を好きになるきっかけになればうれしい」と語った。その後、同センターを訪れていた親子に寄付した絵本『おめんです』を読み聞かせした。

　市は今後、寄付された絵本を市立保育所などで活用する。

(札幌市 2023-06-27付)