札幌市　文化芸術市民意識調査　伝統芸能　触れる機会少なく　小中高生学校外での鑑賞

（札幌市 2023-06-28付）

　札幌市市民文化局は４年度文化芸術に対する市民意識調査の結果を公表した。小中学生や高校生が学校外で鑑賞した文化芸術の分野は、アニメや漫画などの「メディア芸術」が多い一方で、日本の伝統芸能などに触れる機会が少ないことが分かった。

　調査は、昨年２月１０日から３月８日までに無作為に選んだ１８歳以上の男女５０００人を対象に実施した。１０１８人が回答し、このうち小中学生や高校生の子どもがいる１６９人に、子どもが学校外で１年間に鑑賞した文化芸術の分野を尋ねた（複数回答可）。

　最も多かったのは、映画、漫画、アニメ、コンピューター等の電子機器を利用した芸術（メディア芸術）で６１・５％だった。次いでアニメ音楽・映画音楽が３４・３％。博物館の鑑賞は１８・３％、クラシックは１６％、美術などの文化財鑑賞は１２・４％だった。日本民謡や歌舞伎、能楽などの日本の伝統芸能は共に１・２％にとどまり、「行っていない」と答えた人は１１・２％いた。

　また、子どもが自ら行った文化芸術活動の分野を尋ねると４１・７％が「行っていない」と答えた。

(札幌市 2023-06-28付)