札幌市 児童育成会新規参入で　札苗北小校区を指定　６年４月から運営開始へ

（札幌市 2023-06-28付）

　札幌市子ども未来局は、放課後児童クラブの受け入れ環境の改善に向け、民間児童育成会新規参入可能校区として札苗北小学校区を指定した。今後、事業者の選定を経て６年４月から運営開始を予定。利用者の多い公設児童クラブの児童を分散し、児童の利便性向上や職員の見守りに係る負担軽減などを図る。

　市内の公設児童クラブは３月時点で１９９ヵ所あり、全ての小学校区に設置している。

　共働き世帯の増加によって放課後児童クラブに対するニーズは増加しており、利用者数の多い児童クラブでは学校の余裕教室を活用することで国が定める面積基準（１人当たり１・６５平方㍍）を満たしている。

　一方、学校の空き教室の状況によっては、従来の児童クラブとフロアが異なるなど利便性に欠けるケースが生じていた。

　こうした課題を解消するため、市は民間児童育成会の新規参入を進めることとし、３月の子ども・子育て会議放課後児童健全育成事業部会で新規参入可能校区指定方針を定めた。

　２３日の放課後児童健全育成事業部会では指定する校区について審議。

　①現在、クラブ専用区画面積のみでは国の面積基準を満たせず、学校の空き教室等を借用し運営している②空き教室等は、クラブのあるフロアと同一フロアのみでは確保できない③将来推計から利用児童数の減少が見込まれていても、同一フロアのみでは国の面積基準を満たせない④新型児童会館の整備やミニ児童会館の拡張の計画が近い将来に予定されていない―の４つの要件を全て満たしているとして札苗北小校区を指定した。

　今後、１２月ごろに選定委員会によって事業者の選定を行い、６年４月からの開設・運営開始を予定している。

(札幌市 2023-06-28付)