札幌市　５年度夏季林間学校　宿泊での実施４年ぶり　７月２７日から　定員８０人増

（札幌市 2023-06-27付）

様々な自然体験活動に挑戦できる

　５年度の札幌市夏季林間学校が、７月２７日から行われる。新型コロナウイルス感染症対策の緩和などを踏まえ、小学３年生以上で４年ぶりに宿泊での実施を再開する。さらに、本年度はより多くの児童が参加できるよう定員を８０人増やす対応を講じるなど、コロナ禍前の活動を取り戻しつつある。

　林間学校は、札幌市教委、札幌市教育協会、札幌市野外活動教育研究会の３者主催で昭和５２年度から実施している歴史ある事業。本年度からは、市青少年山の家を加えた４者による市林間学校運営会が主催し、事務局は市教委から青少年山の家に移行した。

　子どもたちの自主性・協調性・社会性を育むことを目的に、毎年夏休みと冬休みの２回開催。夏季と冬季それぞれの気候や市の自然を生かした野外活動プログラムを提供している。

　夏季については、新型コロナウイルス感染症の影響で２、３年度の開催を中止。４年度は日帰りのみで３年ぶりに再開した。

　本年度は、新型コロナウイルス感染症の感染法上の位置付けが５類に引き下げられたことなどから、４年ぶりに小学３年生以上で宿泊での開催が実現した。

　小学生対象で、１・２年生、３・４年生、５・６年生の３コースを展開する。

　１・２年生コースは、７月２８日と２９日の２日間、各日日帰りで実施。森のバイキング、まき割りやたき火体験などを行う予定だ。

　３・４年生コースは２９日から１泊２日の日程となっている。森の秘密基地づくりや野外炊事チャレンジなどのプログラムを用意している。

　５・６年生コースは、２７日から１泊２日の日程。火起こしチャレンジや森の沢探検などを予定している。

　前年度、３年ぶりの開催となった影響などで応募倍率が急増したことを考慮し、本年度はより多くの児童が参加できるよう各コースの定員を増やす対応を講じた。

　全コースの定員の合計は前年度の１２０人から８０人増えて２００人となっている。

　５月下旬から６月上旬までの申し込み期間における応募状況をみると、１・２年生コースの倍率は１２・５倍（前年度１９倍）。３・４年生コースは１５倍（同１８・８倍）、５・６年生コースは４・７倍（同５倍）で、全てのコースで参加できる確率が上がった。

(札幌市 2023-06-27付)