教員確保や生成ＡＩなど　２７日から２定道議会代表質問

（道議会 2023-06-27付）

　２定道議会本会議ではきょう２７日から代表質問が始まり、本格的な論戦に入る。教員の養成・採用・研修の一体的推進や生成ＡＩの活用など、道・道教委の今後の施策について議論される。

　臨時的任用教員の確保ができず配置予定の教員数を満たせない「教師不足」が全国的に大きな課題となっている。４月からは研修履歴を活用した対話に基づく奨励を行う新たな教員研修制度が開始。道教委は新たに北海道における教員育成指標を改訂し、教師に求められる資質・能力を再整理した。教員の養成・採用・研修の一体的推進に向けた道教委の施策が焦点となる。

　教育現場における生成ＡＩの活用に関しては宿題への利用や生成物か否かの判断が困難などの課題があり、文部科学省は７月初旬にも生成ＡＩのガイドライン案を示す見通し。行政の業務効率化やサービス向上に有効な可能性もあることから、今後の活用の方向性が議論される。

　道は６月に組織機構を改正し、子ども応援社会実現に向けた部長級ポストを新設するとともに、子ども未来推進局を「子ども政策局」に改称。障がい児の支援を含め子ども政策を一元的に担う体制をスタートさせた。本道における子ども施策の今後が議論される。

　道教委が今月上旬に公表した公立高校の配置計画案（６～８年度）では、奈井江商業高校の８年度募集停止や、７年度に再編統合となる岩見沢東高校と岩見沢西高校、富良野緑峰高校の学科の案を示した。

　道教委は今後、複数の高校が所在する市町や一定圏域の単位において、関係市町村の参画を得ながら高校の役割分担や定員調整を含めた具体的な配置の在り方を検討する見通しで、魅力ある高校づくりに向けた道教委の施策が取り上げられる。

　このほか、給食費無償化、教員業務支援員・学習指導員の配置、教員の欠員状況、児童生徒の事故防止、地域の発展を担う人材の育成などが議題として挙がっている。

(道議会 2023-06-27付)