道高校長協会普通部会が札幌大会 個々の強み伸ばして Fビレッジ開業で前沢氏講演(関係団体 2023-09-07付)
道高校長協会普通部会 第38回札幌大会
道高校長協会普通部会(部会長・藤井一志札幌東高校長)は1日、ホテルライフォート札幌で5年度道普通科高校長研究協議会第38回札幌大会を開催した。創意ある普通科教育の創造を目指して、講演や研究協議を実施。高校教育の進展と学校経営の改善について研鑚を積んだ。
研究主題は「北海道の新たな時代を拓く普通科教育の創造」。道普通科高校が当面する諸課題の解決を図るとともに次代を担う人材を育む創意ある普通科教育の創造を目指して研究協議を行い、道高校教育の進展と学校経営の改善に資するもの。道教委、札幌市教委、道高校長協会が後援。道高校長協会普通部会石狩支部が主管し、主管校は札幌英藍高校。
ことしから、新たに北星学園大学附属高校を迎え、加盟校は215校となった。この日は会員176校が参加した。
開会に当たって、藤井部会長があいさつ。新型コロナウイルス感染症や近日連続した猛暑日の対応に触れ「教育を取り巻く環境の変化を受け止め、主体的に学び続けていくことが必要。令和の日本型学校教育の実現に向けた各校の取組が一層充実することを期待する」と述べた。
道教委の倉本博史教育長、札幌市教委の檜田英樹教育長が祝辞の言葉を述べた。
つぎに、㈱ファイターズスポーツ&エンターテインメントの前沢賢取締役事業統括本部長が講演。「ファイターズが描く未来像」と題して、Fビレッジ開業に至るまでの歩みを振り返りながら会社経営において大切にしている精神などを語った。
球場の開業に当たっては、グローバルな視点に立ち「共同創造空間」というコンセプトを最重要視した。球場や施設周辺の構成では、多種多様な人々が集うエリアを目指して、野球以外の副次的目的も取り入れた行楽地化を推進。野球×温泉・サウナ・クラフトビールなど、既存の資源をかけ合わせる方法で「来場者同士が新たなコミュニティーを構築できることをねらった」と説明。
前沢本部長は、現代は人口減少局面に直面しているとした上で「前例がない事業であっても突破力を発揮し前進していかなければならない」と語った。
質疑応答では、人事評価や組織運営上の視点などを問う声が上がり「個々の強みをさらに伸ばすことが重要。何かに突出したものがある人を束ねてこそ、良い組織ができる。そのためには、傾聴力や調和力が欠かせない」と回答した。
午後からは、佐藤到事務局長が全国情勢報告。内閣府の動向や4年度大学入試実施状況調査結果などを共有した。
研究協議Iでは、道科学大高校の橋本達也校長が「私学の自由と責任と~社会から必要とされ続ける学校であるために」と題して研究発表。名寄高校の鈴木究校長は「統合と魅力化」をテーマに発表した。
研究協議Ⅱとして、調査研究委員会が中間報告。
その後、文部科学省による「新時代に対応した高校改革推進事業(普通科改革支援事業)」の採択を受けている釧路湖陵高校の塙浩伸校長と大樹高校の福本正規校長が6年度の普通科新学科設置に向けた各種取組を共有。
釧路湖陵高では、普通科5クラスを1学級減となる文理探究科4クラスに転換する方針。国内外の大学、国際機関、企業等によるコンソーシアム「チーム湖陵」や学科設定科目「Koryo Quest」を設置する。
大樹高では、地域探究科を新設する。総合的な探究の時間における小・中学校の大樹学を発展させた探究学習「大樹学Plus」のほか、室蘭工業大学や航空宇宙産業関連企業と連携した教科等横断的な学び「大樹高STEAM」を掲げていることを紹介した。
(関係団体 2023-09-07付)
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