宗谷校長会など　学校経営研究大会　人生切り開く力育成へ　グループ討議など通し研鑚

（関係団体 2023-09-08付）

　【稚内発】宗谷校長会（藤田淳会長）、道小学校長会（森田智也会長）、道中学校長会（森田聖吾会長）は７月下旬、稚内市総合文化センターで宗谷管内学校経営研究大会と宗谷地区教育経営研究会・法制研究会を開催した。管内の小・中学校から５２人が参加。グループ討議や教育情勢の説明を通して、時代に即した学校経営力の向上に向け、研鑚を積んだ。

　当日は、午前中に研究大会、午後から研究会を実施した。

　宗谷校長会は第１３次３ヵ年研究の２年目として「自らの可能性を信じ、豊かな人生を切り開いていく力をはぐくむ学校教育の推進」を研究主題に設定。

　研究の視点では「連携をキーワードに校長の役割を明確にした課題に沿った視点」を設け、学校経営・教育課程・資質向上・教育動向の４つの課題に関する研究を進めている。

　大会では、研究提言の発表と分科会が行われた。開会に当たり、藤田会長があいさつ。「自身の考えを出し合いながらブラッシュアップしていってほしい」と積極的な意見交換に期待を寄せた。

　来賓あいさつでは、宗谷教育局の山﨑義一局長が登壇。社会に開かれた学校の重要性を呼びかけた上で「教員が主体的に学ぶ環境を整えることが求められている。大会を通して、校長としての資質・能力を高め、学校経営に生かしてほしい」と呼びかけた。

　開会式に続き、稚内市立稚内中央小学校の川原修子校長が自校のＩＣＴ活用について研究提言。１人１台端末の活用や持ち帰りが推進される中で、家庭間の情報モラル教育の格差や保護者との連携強化が求められることなどを説明した。

　分科会は、学校経営・教育課程・資質向上の３テーマで実施。各グループで意見を交わし、校長としての学校経営力向上を図った。

　午後からの教育経営研究会・法制研究会では、道小から３人の講師がオンラインで参加した。主催者あいさつでは、道小の西村裕子事務局次長が「オール北海道で各地区の悩みを共有し、施策の改善点などを協議することで、国や道教委に意見を届けられるような有意義な時間にしてほしい」と述べた。

　このあと、道小の西村次長、髙原直樹幹事、道中の野口俊之幹事が教育情勢について説明。定年延長に伴う再任用教職員の状況や任用後の手当の支給、道内小学校における教科担任制に伴う教員の加配状況などについて紹介した。

(関係団体 2023-09-08付)