札幌篠路小　エスポラーダと連携　元プロの技　身に付けて　コーチ招きフットサル授業

（札幌市 2023-09-15付）

札幌篠路小エスポラーダ授業

　札幌市立篠路小学校（千葉剛禎校長）は８日、同校でエスポラーダ北海道と連携した体育授業を行った。スクールダイレクターの吉田順省コーチによる本格的な指導のもと、２年生６５人はドリブルやシュートを練習。児童たちは元気に体を動かし、ボール運動を楽しく学んだ。

　同社は、平成２５年３月に道教委と相互協力協定を締結。双方の教育資源を有効活用しながら、道内の子どもたちの健全育成の充実に努めている。「北海道の子ども達に夢と健康と笑顔」をスローガンに掲げ、プロ選手を育成するスクール事業や少年少女がフットサルを楽しめる環境を整備するイベント事業、道内小学校での体育授業およびキャリア教育を実施する学校教育事業を展開している。

　今回の出前授業は、学校教育事業の一環。元プロ選手の吉田コーチが同校を訪問し、１組と２組を対象にボールを使った様々な体の動かし方などを伝えた。

　吉田コーチは冒頭、話を聞く姿勢として、ボールに座って話している人に耳を傾ける「イケメンスタイル」を伝授。「うまくなるには、しっかり人の話を聞くことが大切」と呼びかけた。

　ボールに慣れるウオーミングアップを行ったあと、ドリブル練習を開始。吉田コーチは、ボールが足先から離れないようにするには「蹴るのではなく押すように触って」とこつを伝えた。児童たちは教わったことを意識しながら、体育館内で自由にドリブルした。

　続いて、吉田コーチが笛を鳴らしたタイミングでボールを止める「ストップゲーム」に挑戦。ボールを止めたあとは、吉田コーチが指定する体の部分でボールに触るタッチゲームにも臨んだ。「頭、おなか、肘！」とテンポ良く声がかかると、児童たちは大きな歓声を上げた。

　吉田コーチによるカウントダウンが終わる前に、四隅に設置したコーンのうち指定された色のコーンに集合する活動では、実践に近い練習で学習を深めた。

　つぎに、組別・性別ごとの４チームに分かれ、１人ずつ順番にゴールを決めるリレー形式でシュートを練習。吉田コーチが、自分の順番を待っている間は「応援が大きいとチーム全体が盛り上がる。たくさん声をかけて」と話すと、児童たちは踊りや歌を交えつつ同級生に勇気を与えた。

　最後は、吉田コーチと４チームが練習試合。児童たちは総得点１０点を記録し、勝利を収めた。

　児童たちは「シュートが入って楽しかった」「ドリブルは難しかったけれど、うまくできるようになった」と感想を述べた。

(札幌市 2023-09-15付)