札幌市立学校のＩＣＴ環境整備状況　大型提示装置１００％近く　他地域と比べ情報化が進行

（札幌市 2023-09-15付）

学校におけるＩＣＴ環境整備状況（クリックすると拡大表示されます）

　文部科学省が１３日に公表した４年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果から、札幌市の整備状況が明らかになった。電子黒板などの大型提示装置の整備率は、前年度から４０ポイントほど上昇し、１００％に近づいた。統合型校務支援システムの整備率は１００％で、道内他地域や全国と比べて情報化が進んでいることが分かった。

　調査は、小・中学校、高校、特別支援学校を対象に実施。ことし３月１日時点のＩＣＴ環境の整備状況などを調べた。

　教育用コンピューターの整備状況をみると、端末１台当たりの児童生徒数は０・９人。道平均や全国平均と同様だった。

　プロジェクターやデジタルテレビ、電子黒板などの大型提示装置の普通教室への整備率は９９・８％と、前年度の６２・６％から大幅に上昇した。整備が進み、道平均７４・８％と全国平均８７・４％を上回った。

　普通教室の無線ＬＡＮやＬＴＥなどの移動通信システムによってインターネット接続を行う普通教室の割合は９９・４％で、前年度から微増した。１００Ｍｂｐｓ以上の高速インターネット接続環境がある学校の割合は１００％だった。

　教員の校務用コンピューターの整備率をみると、札幌市は１３６・７％。教員１人１台に加えて職員室に設置している共用コンピューターをカウントしているため１００％を超過している。

　統合型校務支援システムの整備率は１００％で、全国１位だった。

(札幌市 2023-09-15付)