札幌市議会自民党議員会が要望　早期に電気容量増強を　小・中エアコン設置へ

（札幌市 2023-09-14付）

エアコン設置へ要望

　札幌市議会自民党議員会（五十嵐徳美会長）は１２日、今夏の猛暑を受け、市内小・中学校へのエアコンの設置を見通した、電気容量の増強工事の早期実施を求める緊急要望書を秋元克広市長に提出した。工期の平準化も併せて要望し、秋元市長は「スピード感を持って対応していく」とした。

　要望では「快適かつ安全な教育環境を整えることは市の重大な責務」とした上で①電気容量の増強②工事発注の適正化―の２点を掲げた。

　①は、市内全小・中学校の普通教室にエアコンを設置でき、ＧＩＧＡスクール構想による１人１台端末の活用などにも対応できる整備を要望した。

　②は、夏休みや冬休み中に工事が集中することから、年間を通して発注する工事量を安定させることを求めた。

　この日、秋元市長を訪問した五十嵐会長らは「子どもたちのためにしっかり取り組んでもらいたい」と述べた。

◆学校エアコン設置秋元市長に要望　札幌市議会民主市民連合等

　札幌市議会民主市民連合（林清治会長）、立憲民主党札幌支部（菅原和忠代表）は１１日、学校施設へのエアコン設置に関する緊急要望を秋元克広市長に提出した。

　空調（冷房）設備の設置に関する補助率の引き上げを国に求めること、学校施設への設置を早期に実現することを求めた。

◆学校エアコン設置可能な限り早期に　秋元札幌市長

　札幌市の秋元克広市長は１２日の定例記者会見で、学校へのエアコン設置について「可能な限り早い段階で設置できるようにしたい」と述べた。

　ことしは猛暑日が続くなど異例の状況となったことを踏まえ「子どもたちの健康を考えたときに、エアコンの設置を進めていかなければならない」との認識を示した。

　各校における電気容量の調査などを含め、早期の設置に向けて検討を進めているとした。

　また、財源確保に向けて、道市長会として国に対して要望したことを報告した。

(札幌市 2023-09-14付)