コンサドーレの河合氏招き講演会　夢に近道なし　努力を　札幌月寒中　サッカー教室も

（札幌市 2023-09-13付）

札幌月寒中講演会

　札幌市立月寒中学校（太田和幸校長）は５日、同校で外部講師を招いた講演会を開いた。北海道コンサドーレ札幌Ｃ.Ｒ.Ｃ（コンサドーレ・リレーションズチーム・キャプテン）の河合竜二氏が「河合竜二流　夢の叶え方」と題して講演。参加した生徒１６６人に努力を継続することの大切さなどを伝えた。

　北海道コンサドーレ札幌は、クラブチームの地域連携の取組として平成２３年に立ち上げた「北海道コンサドーレ札幌Ｃ―Ｓｍｉｌｅプロジェクト」の一環で、講演会や実技などを行う学校訪問を実施している。

　この日は、同校２年生と特別支援学級の生徒１６６人が参加した。

　河合氏は、自らのプロ入り、Ｊリーグ優勝までの道のりに多くの挫折があったこと、それらをどのように乗り越えていったかについて紹介。才能ではなく、考え方を変えることや努力を継続することの大切さを伝えた。

　また、生徒からの「失敗して落ち込んでしまう性格を直すにはどうした良いか」「努力を継続することができなくて悩んでいる」などの質問に対し、自らの経験を交えてアドバイスを送った。

　後半には、サッカー教室を実施。各クラスの代表生徒に、プレーの仕方や考え方をアドバイスし、実演した。

　最後に２年生の保田琉斗さんが「自分はバドミントン部で試合の時など、ネガティブになってしまうことがある。その時に、きょう河合さんが話していた“夢に近道はない”“微差を大差に変える”という言葉を思い出して前向きに頑張りたい」とお礼の言葉を述べた。

　太田校長は「生徒にとってもプロ選手から直接習うことができる、貴重な時間となった。生徒たちにはこの取組を通して、一日一日の積み重ねという努力の階段を登ることの大切さを感じてほしい」と話した。

　プロジェクトでは今後、河合氏のほか、コンサドーレ札幌バドミントンチームやカーリングチームの選手などが参加する学校訪問を実施する予定。

(札幌市 2023-09-13付)