道立学校ＣＦ実施３校事業説明会　自校の特色などＰＲ　目標金額３０万円調達目指し

（道・道教委 2023-10-11付）

３１日まで寄付金を募っている

　道教委は１０日、道庁本庁舎で道立学校ガバメントクラウドファンディング事業実施校３校による事業説明会を開いた。事業に取り組む札幌啓成高校、静内農業高校、中札内高等養護学校の担当者が事業計画等を説明。各事業の目標金額３０万円に向け、自校の特色や事業に対する思いなどをＰＲした。

　事業は、学校や地域の課題解決および活性化、特色ある教育活動の充実を図るため、ふるさと納税制度を活用して北海道の振興を願う人々からの寄付金を財源に本年度新たに取り組むもの。

　本年度は、モデル事業として実施することから１事業の目標額を３０万円に設定。このほど設置した事業選定委員会において、札幌啓成高、静内農業高、中札内高等養護の３校を選定した。

　この日は、道庁本庁舎官民交流サロンＣＯＮＮＥＣＴで３校の事業説明会を開催。各担当者が事業概要や取組内容を紹介した。

　札幌啓成高では、金森正郎教諭が「Ｆｕｔｕｒｅ　Ｖｉｓｉｏｎ　“私たちのガイドマップを作ろう”」を説明。フィールドワークを通して魅力的なエリアを結ぶルートを「地理総合」で学習した地理情報システム（ＧＩＳ）を利用して地図化し、同校生徒や企業・施設などに配布して地域創生につなげる取組を紹介した。

　オンラインで参加した静内農業高は、事業内容を説明した動画を上映したほか、野坂渉教諭が「地球温暖化の抑制を目指したカーボンマイナスプロジェクト」について解説。耕種型農業における土壌への炭素貯留の方法と効果について、関連機関と連携して調査研究を進めるほか、地域の小中学生を対象としたアウトリーチ活動を行うことなどを伝えた。

　中札内高等養護は、太田千佳子校長が「花と緑の村づくり」を紹介。村が掲げるまちづくりテーマ「みんなでつくる自然と笑顔になるまち・なかさつない」のもと、生徒が日々取り組む村内の植栽活動や、酪農学園大学の志賀聡教授を招いた小中学生や村民等への学習会、ワークショップなどを行う計画を説明した。

　寄付金の募集は２日から開始しており、３１日まで支援を募っている。申し込みは、クラウドファンディングサービス情報サイト「ＡＣＴ・ＮＯＷ（アクトナウ）」から。

(道・道教委 2023-10-11付)