高校生がいじめ問題で意見表明　１１月にカフェミーティング　今後の施策に反映へ　道教委

（道・道教委 2023-10-12付）

　道教委は、高校生がいじめ問題の対応について発表する「オンラインカフェミーティング」を本年度から開始する。道内の公立・私立の高校生から意見を聴取し、道・道教委の今後の施策へと反映させる初の試み。初回は１１月１０日午後７時から開催し、いじめを受けた子どもたちがＳＯＳを出しやすくする方法について協議する。次年度以降も継続して開催する予定で、積極的な参加を呼びかけている。

　文部科学省の調査によると、道内公立・私立学校におけるいじめの４年度認知件数は３万４４９９件と前年度の１・５倍、いじめ重大事態の発生件数は３４件と２・４倍に増加。全国的にも増加傾向にあり、国は「いじめの定義に対する理解の広がり」「アンケートや教育相談による見取りの精緻化」などを要因として挙げている。

　道教委は、道内の高校生がいじめ問題の対応に関して発表する機会を設けるため、オンラインカフェミーティングの開催を計画。生徒がいじめの問題を自分事として捉え、考えを交流し、問題に正面から向き合うことの大切さを広く発信することを目的とする。

　参加対象は道内の公立・私立の高校、特別支援学校高等部の生徒、高等専門学校に在籍する学生。参加者が自宅等で落ち着いて話ができるよう帰宅後の時間帯を設定しており、参加者はズームによるオンライン形式で参加する。

　当日はミーティングテーマ「いじめについて、ＳＯＳを出しやすくするためにはどうしたらいい？」に基づきグループで協議。その後、意見をチャットに書き込んで共有する。参加者の意見は道教委が今後開設する特設ウェブページに掲載する予定。

　参加人数は先着５０人で、参加者を３０日まで募集する。参加者には後日、ミーティングＩＤやパスコードを送信する。

　問い合わせは生徒指導・学校安全課生徒指導係まで。

(道・道教委 2023-10-12付)