札幌資生館小 児童が集会を企画　２０歳の節目おめでとう　昔と今を振り返るクイズ等

（札幌市 2023-10-12付）

　ことし開校２０年を迎えた札幌市立資生館小学校（三戸部文彦校長）は９月２６日、「資生館２０歳おめでとうの会」を開いた。児童たちが企画・運営した会では、昔と今を振り返るビデオやクイズ、未来の学校や自分たちの姿に関するアンケート結果などを披露。同校の節目を盛大に祝った。

　資生館小は平成１６年、創成、豊水、大通、曙の４小学校が統合。明治４年の開設した札幌最古の教育施設「資生館」の名を継承し、“初心に帰って新たに出発する”という思いを胸に開校した。

　新たな船出から２０年が経過し「従来型の式典ではなく、児童たちがイベントを企画するスタイルで」（三戸部校長）と、児童集会形式で開催することとした。

　児童たちは６月から準備を開始した。４年生から６年生までの児童１４人が代表委員会を構成し、司会進行、スライド係、クイズ係、アンケート係に分かれて検討。統合前の４校にまつわるエピソードや写真で思い出を振り返るとともに、学校や自分たちの未来につなげていくイベントに仕上げた。

　会は、全校児童４８３人や教職員をはじめ、ＰＴＡや学校評議員、町内会関係者らを招いて開いた。

　児童会長の水上よつばさん（６年）らが「大好きな学校の“おめでとうの会”を一緒に楽しみましょう」と発声し開幕。全校児童による校歌斉唱のあと、資生館の歴史を振り返るビデオを上映すると、会場は大きな拍手に包まれた。

　続いて、４校にまつわる選択クイズを出題。「資生館小は４校のうち、どこの小学校跡に建てられた？」「豊水小にあった“青い目の人形”の名前は？」「旧大通小の鐘はどこに設置された？」「曙小の校章は？」などと問いかけた。正解し歓声を上げて喜ぶ児童たちの姿に、来賓からは笑顔があふれた。

　また、資生館小、児童自らの２０年後の姿に関するアンケート結果を発表。「夢がかなう」「みんなが仲良し」「楽しい」学校を望む声が多かったことを紹介した。

　最後に、全校児童と全教職員が「ふるさと」「春の小川」などの唱歌を合唱して、会を締めくくった。

　出席した水上貴ＰＴＡ会長は「児童たちが昔と今をつなぐイベントを作り上げたことは本当に素晴らしい」と目を細めた。旧大通小を昭和３７年に卒業した男性は「自分の思いを素直に表現できる児童たちの姿に感動した。これからも札幌の歴史や文化、伝統を引き継いでもらいたい」と話した。

(札幌市 2023-10-12付)