札幌和光小　４年生防災授業　災害時の心構え考える　段ボールベッド設営競争等

（札幌市 2023-10-11付）

札幌和光小防災授業

　札幌市立和光小学校（斎藤俊博校長）は９月２８日、同校で４年生を対象とした防災授業を実施した。児童は校内の避難設備探検や段ボールベッド設営競争を通して、災害時の行動や心構えを学んだ。

　防災授業は、総合的な学習の時間として実施したもので、地域住民を交えた形式はことしが初めて。コロナ禍で薄れていた地域交流の活発化を図るなど、コミュニティ・スクールを意識した授業として企画した。

　当日は、４年生７４人をはじめ、講師として北区総務企画課の職員４人が参加。町内会の防災担当者や地域住民らも見学に訪れた。

　斎藤校長はあいさつで「自分の命を自分で守る力を身に付けてほしい」と防災に取り組む重要性を伝えた。

　避難所探検では、緊急時の校舎出入りに使用するキーボックスをはじめ、受水槽や備蓄庫の場所を確認。緊急時の避難場所となる体育館では、落下物の危険がないかなど、安全確認の重要性を学んだ。

　防災無線の通信訓練では３クラスがそれぞれ校内の離れた場所に移動し、無線の操作説明を受けながら、職員室やクラス間で通信を体験した。

　段ボールベッド作り競争では、各クラスが５チームに分かれ、運搬、開梱、組み立て、梱包、運搬の手順で、設営の速さと正確さを競い合った。優勝したチームは歓声を上げて喜び合うなど、段ボールベッド製作の方法を楽しみながら学んだ。

　区職員は「日頃から家庭でも防災に取り組んでみてほしい」と平時から防災への意識を高める必要性を説いた。

(札幌市 2023-10-11付)