札幌市　第４次食育推進計画案　食通じ豊かな人間性を　パブコメ経て１２月に策定

（札幌市 2023-10-12付）

　札幌市は、５～９年度の５年間を計画期間とする第４次食育推進計画案をまとめた。基本理念に「食を通して豊かな人間性を育みます」を掲げ「生涯を通じた心身の健康を支える食育の推進」など３つの基本目標のもとライフステージに応じた各施策を推進していくことを示した。１０、１１月にかけてパブリックコメントを募集し、１２月に策定する予定。

　７月に市食育推進会議がまとめた答申をもとに市の関係部局で調整を重ね、２日の市議会厚生委員会で報告した。

　基本理念は「食を通して豊かな人間性を育みます」。

　基本目標として①生涯を通じた心身の健康を支える食育の推進②食の循環や環境・安全を意識した食生活の推進と食文化の継承③食育推進体制の整備―の３つを位置付け「ライフステージに応じた健康寿命の延伸につながる食育」など６つの基本的施策を推進する。

　学童期（６歳ごろ～）、思春期（１２歳ごろ～）に対する取組として、望ましい食習慣についての指導、保護者への啓発、食物アレルギー対応などを全ての小・中学校等で展開する。

　また、環境に配慮した食育として、学校給食を作る過程で発生する調理くずや食べ残しなどの生ごみを堆肥化し、その堆肥を利用して育てた作物を学校給食で提供する「学校給食フードリサイクル」を推進する。

　各施策の成果や達成度を測る指標として、数値目標２３項目を設定。朝食を欠食する小学６年生をゼロにすることや、朝食を誰かと一緒に取る小学５年生の割合を９０％以上に引き上げることなどを掲げている。

(札幌市 2023-10-12付)