札幌市教委　市立校等エアコン整備　ＰＦＩ導入を検討　コストダウンや早期完了へ

（札幌市 2023-10-26付）

　札幌市教委は、６年度以降に予定している市立学校等へのエアコン整備について、ＰＦＩ（民間資金等活用事業）の導入を検討している。設計、整備、維持管理などを一括して発注し、民間企業等のノウハウを生かして事業を行うもので、コストダウンや整備の早期完了などが期待される。１１月中旬ごろから導入可能性調査を行い、民間のニーズや事業スキームなどについて検討する考え。

　今夏の猛暑で各学校の教育活動に様々な影響が表れたことを受け、市は、過日公表したまちづくり戦略ビジョン・アクションプラン２０２３案で学校施設冷房設備整備事業に１３７億６０００万円を充てる計画を掲げた。

　９年度までに全ての市立幼稚園、学校の普通教室等約６２００室に整備することを目指しており、９年度までに新築・改築を予定している園・学校を除く２９８ヵ所が対象となっている。

　教育活動に影響が出ないよう早期に整備を進める必要があるため、従来の発注方法より整備期間の短縮や財政負担の軽減が期待できるＰＦＩの導入について可能性を探ることとした。

　１１月ごろに受託者を決定し、事業スキーム、民間事業者の参画可能性、ＰＦＩと従来手法の比較検討による最適な方法などについて検討していく予定。その結果を踏まえ、導入の可否を判断する。

　市教委は「スピード感を持って着実に整備できるよう進めていきたい」としている。

(札幌市 2023-10-26付)