３定札幌市議会決算特別委（２４日）

（札幌市 2023-10-26付）

◆仮想空間で学ぶ仕組み導入検討　不登校児支援

　札幌市教委は２４日の市議会決算特別委員会で、不登校児童生徒支援の新たな取組として、オンライン上の仮想空間（メタバース）で、複数の児童生徒が一緒に学ぶ仕組みの導入を検討すると明らかにした。

　教育支援センターではことし６月から、１人１台端末を活用して、自宅から学習活動に取り組むことができるオンラインコースの試行実施を始めた。指導員がチャットなどで対応しており、登校につながった例など一定の効果があったと報告した。

　一方で、個別学習が中心であるため「子ども同士が関わり合い、学ぶ意欲を継続していけるような工夫が必要」と説明。仮想空間内で実際の教室に近い雰囲気で学んでもらうほか、直接交流できる機会も設ける考えを示した。

　森山由美子委員（公明党）の質問に対する答弁。

◆端末活用して読書履歴記録　学校の読書活動

　学校における読書活動について、１人１台端末を活用して、個々の読書履歴を記録する取組を行う考えを示した。児童生徒が読んだ本の情報を端末内に蓄積し、履歴を振り返ることを通して、興味や関心をさらに広げてもらうことをねらうとした。

　今後はモデル校で実践的な研究を行うなど「端末を有効に使いながら子どもの主体性を引き出す取組を進める」と述べた。

　森山委員の質問に対する答弁。

◆メイン展示に低温プレイグラウンド　青少年科学館リニューアル

　来年３月まで休館中の市青少年科学館のリニューアル概要を明らかにした。メイン展示物にマイナス３０度の環境で実験ができる「低温プレイグラウンド」などを設置すると報告した。

　リニューアル後は、身の回りの事象を科学的視点で捉え直す体験がコンセプトに。展示物の数は、休館前と同規模の約１３０点で、内容を刷新しエリアを整理する。

　メイン展示物として、低音プレイグラウンドのほか、直径５㍍の「スノードームシアター」を設置。雪の結晶が体の動きに合わせて変化するもので、雪や氷に関して楽しみながら理解を深めてもらうとした。

　ふじわら広昭委員（民主市民連合）の質問に対する答弁。

(札幌市 2023-10-26付)