札幌市　児童虐待防止対策会議　協働支援の幅広げて　合同研修進捗状況など確認

（札幌市 2023-11-08付）

児童虐待防止対策推進本部会議

　札幌市子ども未来局は２日、５年度第１回市児童虐待防止対策推進本部会議を開いた。令和元年に市内で当時２歳の女児が虐待されて亡くなった事件の外部評価報告書などを踏まえた４年度の取組内容や、本年度から始めた複数部署による合同研修の進捗状況について確認した。

　冒頭以外非公開で行われた。

　事件を踏まえた４年度の取組として、児童虐待防止に向けた専門性を持った職員集団を育成するためのビジョンを策定した。本年度は育成ビジョンを踏まえて、組織の中心となる中堅職員向けのレベルアップ研修などを新たに実施する予定だとした。

　合同研修は各部署の役割や連携の在り方を考える目的で、各区の保健福祉課や支援調整課などの職員が対象。来年３月までに全１０区で実施する。

　このうち清田区では１０月に事例検討のグループワークを行い、情報共有やアセスメントの見える化の仕方を学んだ。

　参加者からは「連携強化のために周りの仕事を理解することから始めたい」などと意見があったと報告された。

　本部長の秋元克広市長からは「情報を全体で共有し、支援の幅を広げて協働の支援を実践できるよう取組をさらに発展させてほしい」と指示があった。

(札幌市 2023-11-08付)