大通公園再整備で新たな遊具設置　実証実験　１１日開始へ　保育施設増加踏まえ札幌市

（札幌市 2023-11-08付）

新たな遊具のイメージ図

　札幌市は、大通公園の再整備に向けて、デジタル技術を活用した新たな遊具を設置し効果を検証する実証実験を１１日から開始する。２日に開かれた第１回大通公園・中島公園あり方検討会で示したもの。周辺に保育施設が増加していることなどを踏まえ、遊びの機能の充実などについて検討を進める。

　平成元年の再整備から約３０年が経過し、施設の老朽化や周辺地区の再開発などが進む大通公園。多様化する市民ニーズなどに対応するため、市は有識者らで構成する在り方検討会を設置し、魅力と機能向上に向けた再整備の方向性について検討を開始した。この一環として、遊びの機能に関する実証実験を展開する。

　大通公園周辺で保育施設が増加しており、大通西１１～１３丁目の広場などで子どもが遊ぶ姿が見られるほか、市民からも「子どもと遊べる遊具が各所に増えてほしい」といった要望が寄せられている。

　これらを踏まえ、振動や光などを放つなど、施設自体が動きを持つ遊具を西１０丁目東側芝生地に設置。子どもから大人まで楽しめる空間づくりができるか検証する。

　設置期間は１１日から１２月３日までの３週間を予定している。

　市は、実証実験の結果などをもとに大通公園の在り方について検討を進め、６年度中に方向性を取りまとめる予定だ。

(札幌市 2023-11-08付)