札幌市教委　４年度就学相談件数　１４件増１４６７件に　特別な支援要する子増加で

（札幌市 2023-11-09付）

　札幌市教委は、学びの支援委員会における４年度の就学相談件数をまとめた。前年度比１４件増の１４６７件で、特別な教育的支援を要する幼児児童生徒の増に伴い、相談件数の増加傾向が続いている。

　市教委は、特別な教育的支援を要する幼児児童生徒の学びの充実に向けて総合的な支援を行うため、平成１５年度から学びの支援委員会を設置。

　市教育センターにおける教育相談を窓口に就学相談を受け付けており、相談内容などを踏まえた委員からの意見聴取をもとに、本人や保護者と合意形成を図りながら就学先を決定している。

　本年度、学びの支援委員会で検討した就学相談の件数は１４６７件。うち特別支援学級から通常学級に転籍したのは１１３件で、内訳は小学校４９件、中学校６４件となっている。

　過去４年間の推移をみると、平成３０年度１１１８件、令和元年度１３１８件、２年度１３２０件、３年度１４５３件と増加が続いている。

　件数の増加に伴い、就学相談申し込みから結果通知までの期間が長期化する傾向が課題となっていたため、４年度から自校の特別支援学級や通級指導教室への転籍、通級指導開始を希望する場合に限り、就学先決定に係る手続きの一部を簡略化。円滑に就学先を決定できるよう体制を整えている。

(札幌市 2023-11-09付)