道教委など　特支セミナー〈留萌〉　切れ目のない支援へ　個別の計画作成・活用など

（道・道教委 2023-11-27付）

　【留萌発】道教委は１１月上旬、オンラインで特別支援教育総合推進事業特別支援教育充実セミナー（留萌会場）を開いた。関係者約５０人が参加。特別な教育的支援を必要とする幼児児童生徒の指導や支援の充実に向けて、実践発表や講話、協議に臨んだ。

　教育分野と保健福祉分野の連携のもと、発達障がいを含む特別な教育的支援を必要とする幼児児童生徒の指導や支援の充実を図るとともに、市町村における教育相談・支援体制の整備を図ることが目的。道保健福祉部主催の発達支援関係職員実践研修と合同開催し、市町村保健福祉担当職員らも参加した。

　道教委特別支援教育課の坂内仁特別支援教育生徒推進係主査が趣旨説明。本道の特別支援教育の現状について説明したほか、幼児期から学校卒業後までの切れ目のない一貫した指導や支援の充実に向けた課題として「児童生徒の教育的ニーズに最も的確に応えることのできる学びの場の整備・充実」「就学前から学校卒業後までの切れ目のない一貫した指導や支援のための個別の教育支援計画の作成・活用」などを挙げた。

　続いて、留萌市立東光小学校の西野珠美教諭が同校の特別支援教育について説明した。

　特別支援学級の児童が週１回集まるゴールデンタイムについて紹介。また「児童の実態に応じて教科によって個別学習と交流学習の指導・支援体制を組んで教育課程を編成」「交流学習の評価を交流学級担任にしてもらうこともある」など多様な学びの場に応じた指導と評価に取り組んでいることを紹介した。

　このあと、各校における支援体制の充実や各地域におけるネットワークの充実などについて協議。また、特別支援教育連携推進地域の小平町が取組を発表した。

(道・道教委 2023-11-27付)