石狩局　チャンネル・キャリア　保育教諭を目指すとは　講師に恵庭幼・五十嵐教諭

（道・道教委 2023-11-27付）

　石狩教育局は１７日、恵庭幼稚園で独自事業である石狩ＷｅｂチャンネルＰｌｕｓ＋の「チャンネル・キャリア」をオンライン開催した。同園の五十嵐海亜教諭が日々の業務の楽しさや保育教諭を目指す学生に知ってほしいことなどを説明したほか、園内での室内遊びの様子を映し出し、園児の様子を紹介した。

　チャンネル・キャリアは、高校・大学生を対象に、学校教員、医療従事者など様々な職業人との交流機会を創出するために本年度新設したもの。９月から来年１月まで１ヵ月ごとに実施し、１講座６０分程度で職業に就いたきっかけや就職するまでの過程、やりがいなどについて講話する。開催後はオンデマンドで配信し、学校が授業等で利用することをねらいとしている。

◆遊びの様子紹介も

　五十嵐教諭は、同園について「遊びを中心に保育を進めている」と紹介。例として、木をのこぎりで切り、切った木をマーブリング液で塗装。裏に磁石を貼り、どこに貼り付くか探すよう促したことを説明した。「園児たちが、磁石は銀色で冷たいものに貼り付くことに気付き、鉄の性質の理解につながった」と話した。また「磁石が貼り付く場所探しでは、室内の隅々を探して回ったため、部屋の掃除が必要な個所を見つけてくれた」と述べた。

　つぎに「木登り名人」を実施していることを紹介。４㍍と６㍍の場所にベルを設置し、４㍍のベルを鳴らせたら「名人」、６㍍では「師範」になれることを説明した。

　このほか「小さな傷を増やし、大きな傷を減らすことを重点に進めている」と話し「大人が危ないからと、けがのきっかけを全て排除すると、どのようなときにけがをするのかがつかめなくなる。小さな傷をつくるとその感覚はずっと忘れないと思うので、大きなけがを防ぐことにつながる」と述べた。

　質疑応答では、幼稚園教諭を目指した理由について「小さい子どもだからといって全員が同じ性格ではなく、いろいろな子がいると気付いて興味を持ったこと」と話した。

(道・道教委 2023-11-27付)