倉本教育長がオホーツク管内視察　国宝白滝遺跡群に関心　遠軽町埋文センター等訪問

（道・道教委 2023-11-24付）

　【網走発】道教委の倉本博史教育長は１６日から２日間、オホーツク管内の施設や学校などを視察した。国宝指定された白滝遺跡群出土品を展示している遠軽町埋蔵文化財センターや、白滝小学校の児童との交流、遠軽高校吹奏楽部・ラグビー部の全国大会出場に当たっての激励などのため管内各所を訪問した。

　教育庁は毎年「幹部職員の教育行政視察」として教育長、教育部長、学校教育監の３人が全道各管内を分担し、教育現場の実情を把握することを目的に視察を行っている。

　１６日、倉本教育長は埋蔵文化財センターを視察しながら、松村愉文所長から様々な説明を受けた。約４分間上映するジオシアターでは、白滝の黒曜石の誕生について解説。補足として松村所長がジオラマなどを用いて約２２０万年前の噴火の様子を説明した。

　続いて、ことし６月２７日に国宝に指定された白滝遺跡群出土品の展示室を見学。黒曜石で作られた様々な種類の石器が、黒曜石ギャラリーとして展示され、倉本教育長は石器の用途や作られた年代の違いなど当時の人たちの暮らしについて質問した。

　また、旧石器時代の暮らしにおいて、白滝遺跡群から他の産地の黒曜石などが見つかることで、人の動きや交流を知る手掛かりとなるとした上で、石製の首飾りやコハク玉、マンモスゾウの臼歯などの展示物を見学した。

　その後、体験学習室で遠軽町立白滝小学校（齊當あけみ校長）の児童８人と交流。倉本教育長は、児童が脚の上で石などをたたいて作った黒曜石のナイフの切れ味を確認し、その鋭さに驚く様子を見せた。また、児童がアイデアを出し、白滝の魅力を多くの人に知ってもらうために作成したリーフレットを受け取り、感謝の気持ちを伝えた。

　このあと、遠軽高を視察。全国大会へ出場する吹奏楽部とラグビー部を訪問し、エールを送った。

　１７日には、道教委事業の「新しいかたちの学びの授業力向上推進事業」実施校の紋別小学校などの視察を行った。

(道・道教委 2023-11-24付)